本当はすげぇ嬉しかった ページ29
玲於side
正直、カフェに入った時あいつがいて俺の心は踊ってた。
いやいやいや、このタイミングでここに来た俺ナイス
そしてあいつの席に俺を誘導する店員ナイス
本当はすげぇ嬉しかった、この俺が珍しく
神様ありがとうとすら思った。
あいつに、シンプルに会いたかったから。
そんでもって俺がお前の服選んだげるとか適当な理由並べて軽々とくちばしれる位には気持ちがふわふわしてた。
……机の上に置いてあったあいつのキーケースについてるミニーを見るまでは。
数日前、久しぶりに仕事終わりに飲みに行こうってなって
亜嵐くんと涼太くんと隼と一緒に戸締まりしてた時だった。
隼「あれ？亜嵐くんそんなキーホルダーついてましたっけ？」
涼太「ほんとだ、たしか前までルイ・ヴィトンのキーケースじゃなかったっけ？それ全部とっぱらってミッキーのキーホルダーオンリーにしたん？笑」
ずいぶんと質素になったなあってみんなで喋ってたら
亜嵐くんは嬉しげにお揃いなんだって言ってて
案の定隼が誰とだ〜！って叫びはじめたけど
その話は亜嵐くんによって軽くあしらわれた。
こいつだったのか、犯人は。
あの時の亜嵐くんの笑顔は
こいつを思い出してのものだったのか
そう思い始めたらなんかもうすっげぇイライラしてきて。
玲於「…な〜んてね、そういうのは…亜嵐くんとかに選んでもらったら？」
一度口走ってしまったらもう止めることはできない。
『え……？なんで白濱さん…』
玲於「お前すげぇ仲良いじゃん、亜嵐くんと。」
『えっ、べつに、そんなこと…』
若干涙目になりながら訴えてくるまろ、
だけど俺の口は止まることを知らない
玲於「こないだの飲みの日も亜嵐くんに送って貰ったんでしょ？」
わぁ、だっせ、これ完全に嫉妬じゃん。(笑)
『そんなこと言ったら佐野さんだって葵ちゃんのこと家まで送って言ったじゃないですか！』
玲於「いやぁ、だってあれはしょうがないじゃん、俺やましいこととかなんにもないし？」
『…は！わたしだって』
玲於「よーし、じゃあ俺そろそろ行くわ」
『あ、え、ちょ…』
あいつが、すげぇ悲しい顔になってんの
俺は見て見ぬ振りをした。
こいつ、ほんとわかりやすいから
へこんだらほんのすぐわかんの。
でも、それを知って俺は傷つけた
あーあ、明日どんな顔して会えばいいんだよ。
俺のこんなに餓鬼な所を
あいつは笑って許してくれるかな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1432人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
y0u（よぅ）(プロフ) - 更新ありがとうございます！！完結、お疲れ様でした！！笑 ランペなら、健太か山彰が良いです！！笑笑 次回作も楽しみにしてます♪ (2019年11月20日 0時) (
レス) id: 172c891e37 (このIDを非表示/違反報告)
まるこめちーは - 育児の合間に久しぶりに読みに来ました！！このお話、作者のゆずさん！読んでいて今の環境にはないドキドキ、毎度ありがとうありがとう！！更新、気をなが〜〜くしていつまでも待っています☆*° (2019年8月16日 21時) (レス) id: 797fcf741c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃん - このお話だいすきです！更新待ってます！ (2019年6月19日 18時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
おれお - 続き楽しみにしてます！（ ｉ _ ｉ ） (2019年5月13日 1時) (レス) id: ab56cd607c (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ このお話好きです！！ (2019年3月27日 23時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず
| 作成日時：2018年9月19日 20時
