太陽も月も。 ［玲於×龍友 ］

100倍増し ページ11

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龍友「ほんで、行きたいところはちゃんと決まっとるん？(笑)」


『あ、うん！あのねあのね…！思ったより小さくて短時間でぐるっと回れるみたい、それから夜はね！六甲山？ってとこ、夜景が綺麗なんだって！行きたいなぁとおもって…いーい？』


龍友「よっしゃ。ええよ、夜景ええなぁ。楽しみやな。」


『うん…！♡』



新神戸から有馬温泉行きのバスが出てたから
直通で有馬温泉に到着したのが12時頃。



龍友「さ、どこから行こか」



『ね、あそこのみんなが並んでるところいきたい、きっと温泉煎餅だよね…！』



龍友「よっしゃ。」


龍友くん歩きながら
やっぱ山の上はちょっと寒いなぁ〜とかいいながら
どさくさに紛れてわたしの左手ギュッで握ってきて。
きゅん。なにこれすごく嬉しい、旅行のパワーってすごい！しかも恋人繋ぎだよ、あぁキセキ！…
わたしあほだから
こんなのあからさまにテンションあがっちゃって

…本当の妹さんにもこんなことするのかな



買ってくれたお煎餅食べ歩きしながら
有馬温泉特有の坂道を上っていったら
足湯のコーナーがあって。


『ね！はいってもい？』


龍友「ええよ、はいろ」


『わ、あつっ！』


龍友「おお、思ってたよりあっついなぁ(笑)」



二人で気持ちいね、めっちゃええなぁ、さすが温泉街！って話してたら
隣に座ってた観光客のオバチャン御一行が
話しかけてきて



「なぁ、あんた肩幅すごいなぁ、鍛えてるん？」


龍友「あ、僕ですか？そうなんですよ、オバチャン、メロン肩って知ってます？」


「なんやそれ、メロンの肩？」


龍友「正解！僕メロン肩目指しててね、日々トレーニングに励んでて…いや、でもそうゆうオバチャンもいいふくらはぎしてるじゃないですか！」


「わあもうやめて〜(笑)」


オバチャンたち、全員大ウケで。
うふふ、聞いてたわたしも笑っちゃう、
おばちゃんごめんなさい。

さすが龍友くん、関西人なだけあるな、
わたし全然勢いについていけなかったや



隣で笑ってる龍友くんが
なんだかいつもの100倍増しもカッコよくみえた。


龍友くん、ていていっ！ってわたしの足を軽く蹴ってくるから、周りに迷惑にならない程度に蹴りあったりして(笑)

…その間もちゃーんと手は握られたままで
靴脱ぐ時とか１回離れちゃうんだけど当たり前のように握り直してくれるから

いまも、楽しいとドキドキと恥ずかしさってゆう
忙しい感情のまま人生初足湯を最大限に楽しんだ。

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