太陽も月も。 ［玲於×龍友 ］

それもこれもぜんぶ ページ12

龍友Side



平日だからか、はたまた場所が場所だからか
観光客はおばちゃん御一行とか熟年夫婦ばっかりで。
どうやらここにして正解やったみたいやな。


『ね！龍友くん！こっちこっち！きてきて！』


龍友「はいはい(笑)」


Aちゃんがすっごいはじけてて
こどもみたいに
楽しんでるのが伝わってきてこっまで楽しくなる。


今日のAちゃんはニットのワンピースきてて
女の子らしくて可愛ええ。うん、ドストライクや。



足湯コーナーでオバチャンに話しかけられたんやけど
隣でクスクス笑ってるAちゃんが可愛くて
思わず抱きしめてしまいそうになった。
おばちゃんたちギャーギャー煩いやろうから我慢したけど。
ほんまあかんわ、このままじゃいろいろと我慢出来きそうにないなぁ。…



ちょっといじめたくなって
湯船につけとる足、ツンツンッて攻撃したら
『んもう、やめてよぉ』
ってちょっとほっぺた膨らませながらゆってきて
…それ逆効果って知っとるか？



足湯の後は、Aちゃんの希望で泉源巡りをすることに。
なんでも、テレビでみた有馬温泉特集でやってたらしく
各５箇所くらいある泉源を探すんやけど
バラバラのとこにあるから坂道行ったり来たり結構歩くんよこれがまた。
そして、１箇所みつけるたびに入る自撮りタイム(笑)



そんなこんなで気づいたら有馬温泉を全力で満喫してて
あっという間に夕方になっとった
人もチラホラ減ってきて。
やっぱり冬やから日が暮れるのが早いなぁ。



龍友「先、旅館戻って夜飯食おか？夜景見に行くのはその後の方がええやろ。」



『うん！そうだね、そうしたい…！』


龍友「よし、ほんならえーっと…」



予約してあった旅館は
一番栄えてる所からほんとにすぐのところにあって
…つくづく有馬温泉ってええとこやな。


ちょっといいとこにしたから
ご飯も部屋に持ってきてくれるサービスだったし
部屋に露天風呂もついてて、



『わぁ…すごーい♡』


案の定、Aちゃんすごい喜んでくれて。
もう、何でもしてあげたくなるわほんま。


ほんま、旅行なんかいくらでも連れてったるし
泉源での写真タイムごとに要求された変顔してってゆう無茶振りにも全力でこたえてあげるし
関西のオバチャンともいくらだって談笑したるで


それもこれもぜんぶ、ただ
Aちゃんの笑顔がみたいから、
ほんま、それだけやねん。

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