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その日はお別れするまでずっと手をつないでた。
何となく観る事になった恋愛映画を見てる最中も、
その後休憩しようと入ったマジバでも、
二人横に座ってテーブルの下でこっそり手を繋いだまま。
不自由だと手を離そうとすると
今吉君が”Aちゃんの手がわしを攻撃してくるかもしらんからあかん”と言って離してくれなかった。
私は不便不便と文句を言いながら、本当は離れない手が嬉しかった。
帰りはもう暗いから危ないと言って今吉君は家まで送ってくれた。
玄関の前で今吉君の手が離れた瞬間、手のひらに冷たい風が当たった。
凄く寂しく感じて、
思わず自分から離れた手を掴み直した。
今吉「え」
貴方「あ…」
今吉「…Aちゃん、そんなかわええことされたらワシ離れたなくなってまうやん」
そう言って困ったように今吉君が笑った。
貴方「ごめんなさい」
そう言いつつも手を離せないでいると
今吉君が私の手を掴み直してぐっと私の体を引き寄せた
貴方「ひゃっ」
ボスッ
足が突っかかって今吉君の胸にぶつかれと、その侭ぎゅっと抱きしめられた
貴方「あ、あの、ここ、玄関前だからっっっっ」
もし両親にこんな所見られでもしたら...
というか、ご近所さんにだって見られたら大変。
だけど今吉君はそんな事気にしてないみたいで、
彼の胸に埋もれた私の顔を持ち上げると
貴方「んっっっ...////」
今吉君の唇が自分の唇に優しく触れた。
キスは、これで何度目だろう、
今吉君の唇は柔らかくて、気持ち良い。
もっと、ずっとくっついていたいと思ってしまう。
だけど唇はそっと離れる。
そして
今吉「もっとしたいけど、今はこれくらいで我慢やな」
そうだった、キスでついぼんやりしてしまってたけどここ家の玄関前、
こんな事して親にバレでもしたら…
貴方「こんなとこでこんな事して、誰かに見られでもしたら…
今吉「大丈夫や^^わしAちゃんのご両親に気に入ってもらえる自信あるから」
貴方「は!?」
今吉「Aちゃんと付き合うのにちゃんとご両親に挨拶した方がええんやったら言うてな^^」
貴方「え….」
今吉「ん?」
貴方「そういうの、面倒くさいと思わないの?」
今吉「Aちゃんと付き合うのに面倒な事なんか無いよ?」
貴方「…..今吉君って変」
今吉「は!?何?急に、変て、酷いなぁ」
貴方(….だいすき)
今吉「ん?何か言うた?」
貴方「何も言ってないよ?」
今吉「?そおか?」
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瀬戸口 修乃 - 純粋っスね!!私は悪魔のような汚い考えで………フフフッ、あ、すいません。つい、変なテンションに…ww (2015年2月26日 0時) (レス) id: 72d8857e9e (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - さっこさん» んんっどこだろう。見つけ次第直しますね!教えてくださりありがとうございます。誤字多くてごめんなさい (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 瀬戸口 修乃さん» え!ずるい!私も今吉さんに私をあげたい!….あかん…返品されてしまう…辛い。いやでも返品されるまでの本の一瞬でも一緒にいれるなら….どきどき (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 虹村祥吾さん» ああああありがとうござああああまああす!!!! (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - まりさん» いいなー私の所なんか普通のオジさんですよ、今吉さん風歯医者かぁ羨ましい! (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カンナ | 作成日時:2014年11月14日 0時