仮の彼氏。(今吉翔一)

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貴方「行くって...？え？」

私バカなのかな、今日は友人と今吉君の話に全然つていけてない。

今も一体何の話をしているのかさっぱりわからない。

行くってどこによ。

だけど私が理解しているかどうかなんか今吉君にはどうでも良い事みたいで

ガタッと小さくイスを引く音を立てて立ち上がった。

諏佐「今吉？」

今吉「用も済んだ事やし、わしとAちゃんはここらで抜けるわ」

貴方「え！？」

友人「は！？」

諏佐「じゃあ俺も...」

友人「！？だ…だめです！！////」

諏佐「？」

今吉「おん、そやな、諏佐はここでAちゃんの頼んだパンケーキ食べ？」

諏佐「…は？」

貴方「え！？え?私の？何で？」

友人「そうですよ、どういう事ですか！？ちゃんと報酬…ってか約束守って…」

貴方「約束？報酬？？」

「さっきから何なの!？」

今吉「あぁ、Aちゃんは何も気にせんでええよ、」

そう言って今吉君は私にいつも通りの笑顔を見せてから

何か知らないけれど不満そうに顔をしかめている友人に耳打ちをした。

今吉「………」

友人「そんな！いい加減すぎる！！」

今吉「いい加減？けど君かて….

友人「それは…話の流れで…わざとじゃ」

今吉「そやったら、ほんまにAちゃんに奢らせる必用ないよな？」

友人「….」

貴方「？」

今吉「まぁ諏佐にでも奢ってもらい？」

諏佐「！？」

今吉「諏佐はこう見えて結構優しい奴やで？」

諏佐「おい今吉、お前さっきから何勝手な事ばっか言って...」

今吉「あぁ、後…

そう言って今吉君は諏佐君を無視してまた友人に耳打ちをする。

貴方「…」

今吉君が彼女に何を話したのか、

さっきから私と諏佐君には聞かれたくない話なのか

友人にこそこそと耳打ちしていてちっとも今吉君何を話したのか聞こえない。

.二人の世界というのは…いちゃつくというのは

こういう事なんじゃないでしょうか？

貴方「むうう」

今吉「ん？何？」

貴方「別に？何も」

今吉「….」

「ほなわしはこれ以上Aちゃんに拗ねられると困るからもう出るわ。」

「諏佐、後よろしゅうな」

諏佐「いや、よろしくって何を…」

今吉「Aちゃん、出よか＾＾」

貴方「は！？」

今吉君は私の腕を掴みイスから立ち上がらせると

そのまま搦め捕るように手をつなぎ私を引っぱりカフェを出た。

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