３ ページ3
その時だった
今吉君の存在を初めて認識したのは。
今吉「何や、買わへんの？」
真後ろから声がして、初めて自販機待ちの人がいる事に気付いた。
貴方「！」
「ごめんなさい!」
だらだら自販機前を占領してたなんて申し訳ない。
買えもしないのに...
今吉「…もしかしてお金忘れたん?」
貴方「え…や…あの…」
今吉「何飲みたかったん？」
貴方「へ？」
今吉「何買うつもりやったん？」
馴れ馴れしい人だなぁと思った。
だって初対面なのに、
友達と話してるみたいな口調で聞いて来た。
でも、だからかな、
つい、つられて私も素直に答えた。
貴方「珈琲牛乳」
今吉「へぇ、それは奇遇やなぁわしも珈琲牛乳買いに来てん」
そう言って彼はチャリチャリと自販機にお金を入れて
ボタンを押した。
そうして自販機から出て来た珈琲牛乳、
物欲しげに見てしまっていたのだろうか。
良いなぁって思ったのは確か。
その珈琲牛乳を、彼は私に
今吉「はい、どうぞ」
そう言って渡した。
貴方「へ？」
「え？これ、何ですか？」
何が”どうぞ”なの？
今吉「ん？飲みたかったんやろ？あげるわ」
貴方「え！いいですそんな！」
知らない人なのに買ってもらうなんて..,不振。恐い。
今吉「ええてええて、遠慮せんとき」
「せやってわし２本も飲めへんし」
そう言ったとき自販機からガコンと音がして
二本目の珈琲牛乳を彼が取り出して私に見せた。
今吉「返されても飲めへんし、貰ってぇな」
そう言いながら彼の細い目が更に細くなった。
その屈託の無い笑った顔が、
何の魂胆も無いように思えて...
貴方「じゃ、じゃあ頂きます。」
今吉「ん」
彼はまた笑った。
自分よりもずいぶんと背の高い…大きな男の人なのに、
なぜか可愛く見えた。
貴方「ふふっ///…ありがとう＾＾」
そんな彼を見て
つられて私も笑ってお礼を言うと
急に目の前に影に覆われて
何？って思ったら
唇に柔らかくて暖かい感触があった。
それがキスだと築いて思いっきり彼を突き飛ばした
貴方「ィヤ！！」
そのまま走って教室まで逃げた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 269人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬戸口 修乃 - 純粋っスね！！私は悪魔のような汚い考えで………フフフッ、あ、すいません。つい、変なテンションに…ww (2015年2月26日 0時) (
レス) id: 72d8857e9e (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - さっこさん» んんっどこだろう。見つけ次第直しますね！教えてくださりありがとうございます。誤字多くてごめんなさい (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 瀬戸口 修乃さん» え！ずるい！私も今吉さんに私をあげたい！….あかん…返品されてしまう…辛い。いやでも返品されるまでの本の一瞬でも一緒にいれるなら….どきどき (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - 虹村祥吾さん» ああああありがとうござああああまああす！！！！ (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - まりさん» いいなー私の所なんか普通のオジさんですよ、今吉さん風歯医者かぁ羨ましい！ (2015年2月22日 0時) (レス) id: 72bd11956a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カンナ | 作成日時：2014年11月14日 0時
