仮の彼氏。(今吉翔一)

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貴方「…突っ込みが悪いと…駄目なの？」

今吉「は？」

貴方「別れる？」

今吉「え！？」

貴方「….別れる？」

今吉「別れたいん？」

貴方「….友達に別れそうだねって言われたの」

「だから…」

今吉「またか」

貴方「？」

今吉「前にも言うたやろ。周りの事気にし過ぎ」

「周りがどう思おうと別れるも別れへんもわしらの気持の問題やろ」

「他人が決める事とちゃうやん」

貴方「だって….わからないんだもん」

今吉「なにが？」

貴方「何がって...だから…その…」

今吉「何」

貴方「...どうして私たちが付き合ってるのかわからないの」

今吉「….」

貴方「噂納める為に付き合ったけど、

もう納まってるし…

好き合ってもいないのに付き合ってるのってやっぱりおかしいし」

今吉「...好き合ってへん….か…」

貴方「え？」

今吉「ほな別れよか」

貴方「え？」

今吉「Aの言う通り噂も納まったし、

好きでも無い奴と付き合うとか苦痛でしか無いもんなぁ」

貴方「え….」

今吉「ほなそう言う事で、」

貴方「そう言う事?え？」

今吉「これっきり、さようならっちゅうこと、」

「ほなな」

そう言って、今吉君は、お昼の途中にも関わらず、

さっとベンチから立ち上がり、

そのまま私の方を振り返る事もなく居なくなった。

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