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支払いも済ませ、タクシーに乗せてしゃあないから俺の家へ向かう。
ぐーすか寝やがって。貸し1だからな、いや貸し3くらい貰ってもええな。
そんなこと思いながら部屋まで運んだ23時。
『...やま...桐山』
「、んん〜なんや」
身体が揺すられて目を覚ますと見たことないくらい塩らしい同期。
『あの、本当にすみませんでした...』
土下座までしてるけどコイツメイクもボロボロやし、髪もぐちゃぐちゃやし、声ガラガラやん。
ツッコミどころはいっぱいあるのに、
「おう。大丈夫か?」
なんて詰まらんこと言うてしまった俺は何かおかしい。
『うん...ありがと』
なんて素直に礼を言うコイツもおかしい。
この日から何となく仕事していても泣き顔が浮かぶし、家に帰ると寝顔が浮かぶ。前みたいに大声でコイツの名前を叫べない。
挙げ句の果てには、新入社員歓迎会でコイツを呼び出して
「なぁ、もう俺にしいや」
なんて言ってしまうくらいにはさぶい男になってしまったみたいや。
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友人Aでも恋して良いですか(黄)→←気にくわなかった同期(橙)
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作者名:あんまん | 作成日時:2020年10月25日 19時