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3*質問攻め ページ5

カカシside.

「はい!次、私!」

サクラが手を挙げた。

「好きな男性のタイプは?」

…それ、今聞く必要ある?

「俺も気になるってばよ!」

何故かナルトが、サクラの質問にのってきた。


『…えっ、と…』

変な質問に狼狽えるA。少しの間悩んでいたが、

『…優しい人、ですかね。』

うん、無難な回答だネ。

「具体的には!?どんな人ですか!?」

サクラの目が怖い。

「サークラ、A困ってるデショ?止めなさい。」

俺はサクラの頭に手を置いた。

「はぁーい。」

サクラがむくれて黙る。


「サスケはいいの?俺、先に質問しちゃうけど?」

「別にいい。」

サスケは無関心を貫く。


となると、俺が質問するのか…。

「んー、どーしよっかな〜…。」

考え込む振りをして、

「A、何歳?」

と、かなり失礼なことを聞いてみた。

意外と3人とも気になっていたらしく、興味深々な表情だ。

『20歳です。』

Aは間を置かずに答えた。

「へぇ〜。そうなんだ…て、え?今、20歳って言った?」

嘘、同い歳…?

『はい。カカシ先生とは同い歳です。』

「「「えええ〜っ!?」」」

キーン、と甲高い声が響く。


「カカシ先生とAのねーちゃんが同い歳ぃ!?」

ナルトが叫ぶ。サクラとサスケも口々に言う。

「へぇ〜。先生、若いんだ〜…。ぜんっぜん見えない。」

「サクラ。全力で否定するのヤメテ、先生傷いちゃうからヤメテ。」

「…信じねぇぞ、俺は。」

「信じて、サスケ。そんな冷たい目で見ないで!?…俺ってそんなに老け顔なの!?」

「「「老け顔だ(ってばよ)(です)!」」」

「無駄なところで息ピッタリだよネ〜、お前ら…。」

もう、抗議する気力も吸い取られちゃった…。



『ぷっ、あはははは…っ!』

突然、Aが吹き出して、腹を抱えて笑い始めた。

Aは延々と笑い転げている。

何故そんなに笑うのか、理解出来ない。



『あー、面白い…。こんなに笑ったの久しぶりですよ…っ。笑い過ぎて、涙出ちゃいます…。』

そう言って、Aは笑い涙を拭った。

『私、とっても不安だったんですけど、もう大丈夫です!』



眼鏡の奥にある黒い瞳が輝いて、

ふわり、とAの顔が綻んでいく。


ぎこちなさがなくなった、自然体の笑顔。

満開の花のように、色鮮やかな笑顔。




あれがAの、本当の顔。

あんなに幸せそうな顔で、笑えるんだ…。




俺は暫くの間、固まってしまった。

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作者名:★Yume☆ | 作成日時:2016年11月19日 13時

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