75話 ページ25
貴女 side
坂口さんが教えてくれたのはこの頃暗殺者がこの辺をうろついているという話
坂口「生徒に危害を加えないのは知っているでしょうが、万が一、一般に見られれば暗殺者はその一般を殺す可能性があります
Aさんにはその監視をお願いします」
貴女「了解です」
依頼を受け取ったその夜、校舎の近くで身を潜めているとゆらゆらと揺らめく光が近づいてくる
貴女(暗殺者か?……いや、普通に考えて炎なんて簡単に消せないものを持ってこないか
あれは潮田とその親……)
朝見るのは美人だったが夜炎に照らされた顔はなんというか…突然現れたら腰を抜かしそうなくらい不気味だ
2人のやり取りを物陰から眺めていると坂口の言っていたであろう暗殺者が現れる
貴女(鞭を使う暗殺者か
鞭は慣れると相当使いやすい……でも…接近戦はめっぽう弱いからねぇ)
「ガキを殺しちゃ賞金はパアだが…ババアのほうは殺しても構わねぇか…」
行こうと木から降りようとすると、潮田が歩き出したため動きを止める
潮田「…母さん、僕はこのクラスで全力で挑戦しています
卒業までに結果を出します
成功したら髪を切ります
育ててくれたお金は全部返します。それでも許してもらえなければお母さんからも卒業します」
そう言って潮田は暗殺者に猫騙しを使った
貴女「へぇ…
でも、暗殺者もそんなに弱くない」
潮田「!」
ふらつきながら立つ暗殺者
「っ…頭にきたぜ…ガキ1人くらい殺してもいいブベッ!!」
潮田「Aさん!!」
木から降りて男の背中に乗る
ある程度の高さから降りたため、肋の骨を折ってしまったかもしれないがまぁ…気にしない
貴女「この辺の夜間は危険なので近づかないことをおすすめしますよ
奥様」
愛想笑いでニコリと微笑めば安心したのか気を失った
貴女「もうじきあの生物が来るだろうから
あとのことは潮田、君に任せるよ」
潮田「あ、Aさん!!」
潮田の呼びに足を止めて振り返る
潮田「助けてくれて…ありがとう」
貴女「……依頼だからやっただけ、君のためじゃないよ」
タンっと木の上に登り姿を消す
貴女「お礼を言われるほどのことでもないしね」
潮田(…木の上に、なんの補助もなく登るなんて
身軽だな……)
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麻理(プロフ) - 何時も面白くて更新が待ち遠しいです。1つ間違いが御座いましたので忠告させて頂くます。ヒョードルではなくフョードルですよ。 (2019年10月1日 13時) (レス) id: 41040ea4ef (このIDを非表示/違反報告)
玲奈(プロフ) - かなり遅くなりましたが、続編おめでとうございます!これからも頑張って下さい! (2019年9月16日 21時) (レス) id: 4a698e5aae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2019年9月16日 18時