帰ってきた歌い手は 男主

15話 ページ15

貴女「あぁ、ごめん
新しいの頼むから」

乱数「まぁ、いいんだけど…お兄さん」


店員を呼ぶボタンを押すと影が見えて顔を上げる
そこにはドアップのピンク髪の顔があった

驚いて後ろに下がろうとしたが服を掴まれて動けない
え？そんなに恨む？カルピス如きで？


乱数「お兄さん…綺麗な顔してるね!!
なんか色気凄い!!

って酔っ払ってるじゃん!!顔が青白くなってるよ!!
僕お兄さん家に帰すね!!」

貴女「え？あ、ちょ」


ピンク髪に腕をひかれそのまま外に出る


乱数「大丈夫？お兄さん」

貴女「あぁ…まぁな
と言うか良かったのか？」

乱数「ん？何が？」

貴女「誰かお持ち帰りする気だったろ？」

乱数「…そのつもりだったんだけど、狙ってた子はお兄さんの方に行っちゃったらからもういいやー!!って」


「と言うかお兄さん、お酒飲めないのに酔わないんだね!!」と笑う彼


貴女「あぁ、飲めないけど飲んでも酔わないんだよ」

乱数「何それよくわかんない…」

貴女「簡単に言うと子供舌だから酒の美味しさがわかんねぇの」

乱数「へぇ〜…
じゃああの子の作戦は失敗だったってことか…」

貴女「なんか言ったか？」


少し後ろを歩いていたピンク髪が何か言った気がして聞き返したが「何も言ってないよ〜!!」と元気に返され隣に戻ってきた


貴女「と言うかピンク髪も結構飲んでただろ」

乱数「ピンク髪じゃないよ!!乱数!!
飴村乱数だよ!!

まぁ、僕はお酒に慣れてるからね!!」

貴女「へぇ…てか、俺もお兄さんじゃなくてAな
って…何してるのフジ君」


大通りに出ると見知った顔、キヨの友人であるフジ君がスーツを着たメガネの男の人に話しかけられていた

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