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ヒトを護る為の力 五 終 ページ47

神楽の上からえいりあんが襲ってきて彼女を持ち上げた。

「!神楽ァァ!!」

 星海坊主は目を見開き手を伸ばすが届かなくて。
 えいりあんは神楽を口に運び食らわんとしていた。

「神楽ァァァ!!!」

 星海坊主の叫び声が響き渡る。

――銀ちゃん、A ……

 ゴパン!と音がして神楽を喰らおうとしていた触手が破裂し、後ろから定春に乗った銀時が出てきた。

「神楽ァァ!!」

 銀時が声を上げて神楽に手を伸ばす。

ーー銀ちゃん

「ぎっ、ぎんちゃっ……」

 神楽は目に涙を溜めて銀時に手を伸ばした。

 が、その手は届かない。

「ふんごォォ!!」

 銀時は木刀を口に咥えて定春から飛び降り、木刀を触手に刺して掴まった

「こんのミミズ野郎!そいつを離せェェ!!小便かけんぞ!甘ーい小便かけんぞ!」
「そんなことしたらなァ……大事なところが腫れ上がるぞォォ!!母ちゃんに習わなかったのかァ!」

 星海坊主が青筋を立てて番傘を銀時の横、えいりあんの触手に突き刺して掴まった。

「よォ、今さら何しにきた若造……どのツラ下げてここに来れたんだてめーは?」
「祭り事が好きでね。火事と喧嘩とえいりあんは江戸の華って知らねーかィ?」
「知るかァァ!えいりあん以上に不快な野郎だ失せやがれ!!」
「うるせェェ!!お前腕取れてるぞ!病院いけェ!」
「お前が行けェ!風邪をひけ!お前は風邪をこじらせろ!!」

 銀時と星海坊主は触手に掴まりながら口喧嘩して

「ん?」

 二人が横を見れば、触手が何匹も口を開いて襲いかかってきた。

『うおわァァァ!!』

 二人とも仲良く息をそろえて叫んだ。


 ターミナル前では砲撃の音が響いていた。

「ここで奴らを食い止めるんだ!!」

 近藤を先頭に大砲でえいりあんに応戦する。

「あれ、そういやAさんは」

 沖田が周りを見るが、Aの姿が見当たらない。

「あれを見ろ!えいりあんが急速に引いて行くぞ!!」

 真選組の隊士たちは嬉しそうにする。

「俺たちの勝ちだァァ!!」
「……いや、違う」

 土方は喜ぶ様子なく、えいりあんへ目を向ける。
 えいりあんは何故か船の方に集まっていた。

「見ろォ!誰かいるぞ!」
「えいりあんの中心でなんか叫んでる!!」
『むおおお!!』

 中心では銀時と星海坊主が唸りながら戦っていた。

「星海坊主!?ありゃ星海坊主だァ!!」
「それに野郎も……」

「どけェェェ!!」
「小便かけんぞォォ!!」

 二人息を揃えて叫んだ。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます!! そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです! これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます!ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます!これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年9月13日 20時

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