記憶喪失なんてモンは治さなくても都合よく教えればいいのさ 六 ページ24
「記憶喪失だァ?」
「何ですかィ、その漫画みてーな展開は」
土方と沖田は銀時たちから、Aの記憶喪失のことを聞いて驚いていた。
「若い野郎の車に轢かれたらしくてな」
「アイツずっとヘラヘラしてたアル!絶対地獄に落としてやるネ!」
「へえ……」
銀時と神楽の言葉を聞いて、土方と沖田は二人とも静かに口角を上げる。
『そのヤローしょっぴいてぶっ殺す』
二人とも笑っているがドス黒い何かが見え隠れしていて。
「僕も許せないですけど、公的な警察なんですから私刑はダメですよ!」
「わかってるさ。三分の二殺しで済ませる」
「全然わかってねェ!」
新八が釘を刺すが、土方はタバコを吸いながら轢いた男をボコボコにする計画を練っていた。
普段止める側であるはずの土方がコレである。
「三分の二殺しはもったいねーでさァ、三分の三殺しでいきましょう」
「何? おめーら警察辞めて暗殺者にでもなったの?」
沖田が土方の横で殺す計画を企てていて、さすがに銀時も苦笑いしていた。
「だが、今朝から松平のとっつぁんが『仕事が滞る』って騒いでた理由がようやく分かったぜ。まさか記憶失くしたとはなァ」
「仕事……ご、ごめんなさい。迷惑かけてしまって」
仕事と聞いてAは責任感と申し訳なさを感じた。
そんな彼女に土方がため息をつく。
「気にするな。もともとまだ前回の療養期間中で仕事休んでたんだ。その間に思い出せばいい話だろ」
「! ……が、頑張ります」
土方の目つきが怖くてAは最初ビクビクしていたが、彼の優しさに驚いて少し微笑んだ。
「でも、さっき銀ちゃんが軽く頭はたいたら思い出せそうだったネ」
「へえ、叩いたら思い出せそう……ならもっと過激なプレイでもしやすか」
沖田はニヤリと笑ってAを見る。
「ちょっとー?このサド王子早く持って帰ってくんない?Aちゃんの近くに置いとくと変なこと吹き込みそうで銀さん怖いんだけど」
「安心しろ。総悟が何かする前に俺がその首斬ってやる」
「その前に私が土に埋めてやるから安心するヨロシ」
「上等だやってみろチャイナ女」
神楽の軽口と挑発に沖田が乗って二人の取っ組み合いが始まった。
土方は呆れて見ていたがAに目を移す。
「それで、なんか進捗あったのか」
「それが色々見てるんですけどあまり思い出せないみたいで」
「……そうか。なら、
新八が答えると、土方は少し考えて提案した。
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刹那*桜(プロフ) - noche/ノーチェさん» ありがとうございます!! そう言っていただけでめちゃくちゃ嬉しいです! これからも頑張っていきます(⸝ᵕᴗᵕ⸝⸝) (2022年9月13日 21時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
noche/ノーチェ(プロフ) - 続編おめでとうございます!ずっと前にお気に入り等々は済ましていたのですがコメントは初めてさせていただきます。いつもこの作品を見るために占ツクを開いているくらいとてもこの作品が好きです。これからも愛読させて頂きます!これからも頑張ってください! (2022年9月13日 20時) (レス) id: 958fbd2e0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2022年9月13日 20時