子は母の腕で泣く 三 ページ48
「か、母ちゃ……」
「……いいのかい。血も繋がってないのに、こんな薄汚れた女を母ちゃんなんて呼んでも」
「……母、ちゃん」
「……いいのかい。今までアンタに何もしてやれなかった私を母ちゃんなんて呼んでも」
晴太は体を震わせ、歯を噛み締めて感情を耐えた。
「……母ちゃん！！」
「……いいのかい。私なんかが、アンタの母ちゃんになっても」
「母ちゃああああん！！」
「晴太ァァァァ！！」
晴太は涙をあふれさせながら日輪に飛びつく。
日輪も涙をこぼして振り返り、晴太を抱きしめた。
二人の泣き声が響く中、神威は笑って銀時を見る。
「君はあの時にいた……へえ、生きてたんだ」
通気口で遭遇した時のことを思い出し神威は笑う。
鳳仙は銀時を睨んで顔に陰が入る。
「……そうか。貴様が童の雇った浪人。わしの
「好き勝手？冗談よせよ。俺ァ女の一人も買っちゃいねーよ」
銀時はフッと笑ってAを脳裏に浮かべる。
「悪いが、俺ァいつもそばに眩しい美女がいて女は事足りてるんでね。
星影の名が出てきて鳳仙も神威も反応する。
「辞めておけ、奴はぬしの様な男には興味を持たぬ女だ。心中で何を考えているのか分からん、頭のおかしな女だ」
「おいおい、吉原第二位の優秀な女にかける言葉かァ？そんなこと聞いたら泣くぜ、その女」
「ククッ、あの女が泣く姿など想像できんわ」
鳳仙は笑って銀時を見やる。
「ぬしにはこれから酒宴を用意してやる。血の宴をな」
「過分な心遣いありがたいが、そいつは遠慮するぜ。こんな所で酒飲んだって何も旨かねェ」
「どんだけ美女を集めようが美酒を用意しようが、俺ァてめーの
銀時は部屋の奥で泣いて晴太を抱きしめる日輪を見る。
銀時は目を伏せてスナックお登勢の面々を思い返す。
「ババアだらけの薄汚ねェスナックでも笑って酌してくれんなら、俺ァそれがいい」
続けてスナックスマイルでお妙が暴れ、近藤が殴られる様を脳裏に浮かべ
「悪質なキャバ嬢のぼったくりバーでも皆が笑って酒飲めるなら俺ァ、それがいい」
「美女でも美酒でも屋根さえねェ野っ原でも、月見てやっすい酒飲めるなら、俺ァそれがいい」
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刹那＊桜(プロフ) - アイナさん» コメントありがとうございます！いつもご愛読いただき嬉しいです！この先も楽しんで読んでいただけるよう頑張ります(ง •̀ω•́)ง✧ (2023年1月29日 22時) (
レス) @page14 id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - 続編突入おめでとうございます！今回多めな戦闘シーンも、夢主ちゃんが毎回どのように強さを見せつけてくれるのか、周りがどう反応するのか、楽しみにしております。まだまだ寒いので体調に気をつけて頑張って下さい！ (2023年1月29日 18時) (レス) @page14 id: e6fe50ece6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2023年1月28日 13時
