第266話 新チーム ページ41
美雪side
新主将の挨拶も終わり、新たなスタートを切った。
御幸『勝つことにはとことん貪欲でありたいと思います。』
“貪欲”、か。
七つの大罪では、“強欲”にあたるやつかな。
どこかで空回りしないといいけど。
それにしても、“キャッチャーで主将”か。
夏大会の成績を考慮しても、次の4番はおそらく御幸先輩。
まるで、稲実の原田さんだ。
………いや、むしろそこに何かあるんだろう。
門田「桜、お前……」
坂田「髪、無くなってる、」
宮内「な、何かあったか?」
美雪「! こんにちは、先輩方。
髪は無くなってませんし、気分転換で切っただけなので、心配無用です。」
まあ、確かに中学の頃から長かった髪。
特別切ろうとか思わなかったけど、この短期間で相当イメージがついてるんだな。
私=髪が長い
これじゃあ、会う人会う人に説明していく羽目になりそう。
夏川「桜、持っていけそう?」
美雪「はい。準備出来ましたので。」
夏川「持てる量だけでいいから、先に行ってて。」
美雪「わかりました。」
暑くなるこの時期。
日陰のない屋外に、照りつける日差し。
熱中症に日射病。
基礎を作り上げていくうえで、体調管理は重要。
十分な水分補給と休息。
今は焦らず土台を固めていく必要がある。
美雪「あ、」
伊佐敷「おう、桜………って! 髪!!? 」
……うーん、ここもか。
食いつき度でいえば、純さんがぶっちぎりの優勝だな。
美雪「こんにちは。髪は気分転換で切りました。」
亮介「ポニーテールも良かったけど、こっちも似合うね。」
美雪「お褒め頂き、ありがとうございます?」
亮さんに褒められるのは、なんか変な気分だ。
御幸先輩に褒められるのと同じか感じがする。
伊佐敷「そういや、ばあさんとはなんとかなったのか?」
美雪「はい。思ってたよりは円満に終わりました。」
……言えるわけが無い。
まさか、とんでもないことをやってきてしまったとは。
結城「頑張れよ。」
美雪「はい。ありがとうございます。」
……聞きそびれたな。
また、いつか聞こう。
それとは、全く別だけど、御幸先輩が珍しく大きく逸らした。
それぐらい余裕がないんだろうか。
キャプテンになって、どこかプレーに余裕が無くなるなんて話はざらに聞く。
少し、根回ししておいても損は無いだろうな、
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみにしています! (2020年3月26日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
しろうさぎ(プロフ) - ありがとうございます!これから辛い場面になりますが、ご満足いただけるような物を書けるように頑張ります。楽しみにして頂けると幸いです。 (2019年12月8日 21時) (レス) id: 92f43ae53d (このIDを非表示/違反報告)
江戸川らん - 続編おめでとう!決勝戦だと哲さん達が寂しくなりますね…。夏休みの薬師戦では薬師との絡みも見てみたいし、落合コーチの絡みも見てみたいですね…!楽しみにしてます (2019年11月25日 18時) (レス) id: f3c6ebb892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろうさぎ | 作成日時:2019年11月17日 21時