【オリジナル】愛おしい君に (ページ4)

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52話ページ4

Aside

そして東間くんも私達に慣れてきて数日、今日は皆で修学旅行に要るものを買いに行くことになっている。

雅也「A～、何処か行くの？」

「ん？うん、皆と買い物に行くの」

ちなみに今は和にぃとお父さんは仕事で、優にぃとお母さんは買い物に出てるから、家には雅にぃと隆にぃと私が残っていた。

隆也「皆？誰？愛理ちゃん？」

「うん、あとりーちゃんと…うん、もう行くね～」

雅也「いや、ちょっと待てちょっと待て」

杉谷達なんて言ったらまた風邪の時みたいになるかなと思って言わないようにしようとしたけど、雅にぃに腕を引っ張られた。

雅也「誰と行くの。ちゃんと全員言いなさい」

「いや、あーちゃんとりーちゃんだけだから。離してー」

隆也「ダメ。言わないと行かせないよ」

「もう遅れちゃうって、わぁ！」

隆也「言わないと離さないぞ！」

隆にぃにギューッと抱き締められて、動くに動けなくなった。

「もう隆にぃ！はーなーしーてー」

隆也「ダーメ、言いなさい。まさかこの前来た杉谷とか言う奴じゃないだろうね！」

「……」

雅也「おいー！ちょっと待て！あの子はダメ！しかもそんな可愛い格好して行く気！？」

隆也「この前Aの弱みに漬け込んで抱き締めてた奴だぞ！？俺達が行かせると思う！？」

あの後お兄ちゃん達に見つかったから、お兄ちゃん達はずっと杉谷を警戒していた。

「もー、だから言わなかったの！ていうか、ホント遅れちゃうって、離してよー！」

するとその時、ピンポーンとインターホンが鳴った。