6話 ページ7
Aside
『ほら、早く帰るよ』
いつも通りの君。
『昇降口で、待ってて』
少し照れくさそうな君。
『もっと……知りたいから……』
思わせ振りな君。
そんな貴方に私はいつの間にか………
「……夢……？」
またあの頃の夢だ。
とても幸せな、でも少し悲しくなる……そんな思い出なのだ。
私はこの日、妙に早く目が覚めたため、いつもより早く学校に行くことにした。
学校では朝練をしている部活がいくつかあった。
美術部は朝の部活は無いため、私は滅多に早くは来ない。
でも早く来て朝練を眺めるのも悪くないかもしれない。
そんなことを思いながら外を眺めていると、教室の扉がガラッと開いた。
私が振り向くと、教室に入ってくる杉谷と目が合った。
杉谷「あれ？A！おはよう」
「あ……おはよ」
杉谷「早くね？珍しい」
「早く目が覚めちゃって……」
杉谷「へぇ……あ、そうだ！これ見て！」
「？ラケット？」
杉谷「そう！いいラケットなんだよ！」
杉谷はまたテニスの話をしだした。
「ふふっ、やっぱりテニス大好きなんだね」
杉谷「！あ、ま、まぁ……でも、Aが笑ってくれるからってのもあるかもしれない」
「え？」
杉谷「あ、ごめん！へ、変な意味じゃなくてな！Aが笑って聞いてくれるから話すのが楽しいっていうか、何ていうか……」
ゴニョゴニョ、と恥ずかしそうに言う杉谷に私はつい笑ってしまう。
「ふふ、そっか。私でよければいくらでも聞くよ」
杉谷「！……おう！」
やっぱりあの人に似てる、と思った。
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スガ - いぇい！さん» 返信遅くなって申し訳ありません！ありがとうございます！先生バージョンとは先生がお相手の話ということですかね？遅くなるかもしれませんが、承知致しました！ (2020年8月9日 9時) (
レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい！ - 19まで読んだんですけど面白すぎてヤバイです笑 (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい！ - はじめまして！まだ読んでるの途中なんですけどとても面白いです！あの、この作品が終わってからでも良いので先生バージョンもつくってほしいです！本当にできたらでいいので…！これからも更新頑張ってください！ (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スガ | 作成日時：2020年4月12日 3時
