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第47話 ページ50

〜in・水涙の洞窟の前〜


一瞬の浮遊感の後、たどり着いたのは洞窟の前。


未だにポカンとしているグレイの代わりに、グリーディスが辺りを見回す。


「皆さん、無事だとよいのですが・・・」


そう零した瞬間、崩れかけた洞窟からひとつの影が飛び出してきた。


「いやー危なかったぜ!心臓バクバクだったなぁーナツ!!
 ・・・?あれ、グリーディスじゃん・・・無事だったんだな!」


「・・・すげーなお前!ピョンピョン跳びまくってよぉ!!・・・なぁ、もう一回やらねぇか?」


赤髪の少女と桜髪の少年が、仲よさげに話しながらグリーディス達に歩み寄る。


「危なっかしいですよラージス・・・怪我でもしたらどうするつもりなのですか・・・」


呆れながら言うグリーディスを見て、ラージスが鼻を鳴らした。


「はぁ?怪我なんざどうってことねぇ。なんてったって“冒険の勲章”だからな!!」


「うめぇコト言うじゃねぇかラージス!・・・って、この青いの、誰だ?」


ラージスと肩を組んでギャーギャー言っていた桜髪の少年・・・ナツが、グリーディスを


指差して尋ねた。


「青いの、ですか。・・・私はグリーディス。“強欲”の化身・・・いわば悪魔です。
 以後お見知りおきを。」


「悪魔ぁー!?」


グリーディスを指差したまま固まるナツ。


「オマエがか!?」


「はい。・・・なにか不都合でも?」


そんなナツに、グリーディスは嫌な顔ひとつせずに答える。


その時・・・地面から、いきなり蕾が顔を出した。


そして、弾けるようにその蕾が開く。


「っぷはぁ!!し、死ぬかと思ったわ・・・」


「あい・・・」


「ルーシィ、ハッピー!・・・エルザはどこだ?」


仲間の無事に安堵しながら、ナツがエルザを探す素振りを見せた。


「エルザも無事よ・・・眠ってるけど。
 ナツもグレイも、無事でよかったわ・・・って、どうしたのかしら、グレイ。」


元気なさそうね・・・と少し遠くにいるグレイを眺めるルーシィ。


観察力が鋭いためか・・・すぐに異変に気付く。


「あれ・・・ねぇ。グレイの隣にいる子・・・誰・・・?」


怪しげにその少女を見るルーシィに、グリーディスが微笑む。


「我らの主であり、友である存在。
 あのお方こそ、私たちがこの世界に解き放とうとしていた者・・・





 


 “罪神”、A・クリミネアにございます。」


そう言う彼の表情は晴れ晴れとしていて、悪魔であるはずなのに、美しいとさえ思えた。

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作品ジャンル:アニメ
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シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時

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