第44話 ページ47
〜in・王の間、“神魔の封印”の前〜
「くっ・・・このままじゃ洞窟もろとも崩壊するわよ!
はやく石版に魔力を・・・って、何モタモタしてんのよ、ノロマ!!」
「・・・うっせぇ!こっちだって焦ってんだよ!!」
罵倒してくるエンヴィタに口答えしつつも、グレイは祭壇の頂上にたどり着いた。
「この石版の魔水晶に、魔力を当てりゃいいんだな・・・よし!」
そう言って魔水晶に両手を置き、魔力を当てはじめる。
刹那・・・グレイが苦しそうに呻きだした。
「!・・・ぐお!?な・・・何だこれ・・・頭の中に、何かが流れ込んで・・・っ!!」
「今ですグレイ様!解呪の言葉を、唱えてください!!」
この時を待っていたと言わんばかりのグリーディスの声。
その声に応じるように、グレイの瞳から光が消えていく。
“・・・神に愛されし神の子よ。我は偉大なる魔の覇者なり。
世界を堕とさんその魔の力・・・今宵、我に示せ。
復活の時は来たれり・・・我の肉体を器とし、古の力を解き放て・・・”
解呪の言葉を詠唱するグレイは、心ここにあらずといった状態で・・・
恐らくは今、自分が何をしているのかも解っていないだろう。
世界が畏怖する・・・“罪”を司りし神。
そんな恐ろしい存在を、自分の手で復活させようとしていることすら。
“復活せよ・・・すべての罪を、支配せしめし神・・・クリミネア!!”
パキィンッ・・・!
ガラスが割れるような音と共に、封印の魔水晶が砕け散った。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時