第26話 ページ29
〜in・円卓の間〜
「「・・・」」
ラージスがナツに刀を突きつけたまま、静寂が円卓の間を包む。
どのくらい時が流れただろう。
一分か？一時間か？
・・・否。
まだ・・・十秒も経っていない。
「エンヴィタは“始末しろ”、って言ってたけどな。
オレは人を無差別に殺すほど鬼じゃねぇ。・・・いや、実際は悪魔なんだが。」
「・・・百歩譲って、俺が負けたことは認めてやんよ。
でも、なんで倒さねぇんだ・・・。俺は“敵”・・・だろ？」
悔しそうに呟くナツを見て、ラージスが鼻を鳴らした。
「死にたいんだったら殺してやってもいいぜ？
・・・でも、仮にもお前はオレらが探していた適合者・・・“罪”の仲間。
そんな無下に扱う気はねぇよ。それに・・・」
ナツのほうへと歩を進めるラージス。
「オレ、外の世界のコトが知りてぇんだ。
オレがここを出られなかった十年の間に、外で何があったのかを。」
そう言って炎で拘束されているナツの前に、ドカッと腰を下ろした。
「オレの役目は“足止め”・・・完了したら好きにしていいって言われてんだ。
だから、好きなだけ聞かせてもらうぜ！世界(そと)のコト！！」
ニンマリと笑った目の前の少女が、どうしても悪魔には見えなくて・・・
ナツはラージスに、自分の経験した数多の冒険を、語り始めた。
〜in・左の道、最奥〜
「・・・換装！黒羽の鎧！！」
黒い鎧を纏ったエルザが、果敢に攻め込む。
「効かないわよ！“混沌の闇夜(ナイト・オブ・ケイオス)”！！」
エルザの剣がグラトニクを襲う直前に、エルザの周囲の空間がねじ曲がった。
そしてそのまま、エルザを闇の空間へと引き摺り込んでいく。
「罪に溺れて眠りなさい・・・“夢魔の幻想(ナイト・メア・ナイト)”！」
ねじ曲がった空間が奇妙にうねった。
動きが止まった後、闇で包まれた空間からエルザが落ちてくる。
「エルザ！！」
とっさにルーシィがエルザを受け止めた。
・・・意識はないが、息はある。どうやら眠っているようだった。
「さぁ、鎧の騎士さんは眠りについたわ。
今度はアナタの番よ。・・・星霊使いさん？」
グラトニクがルーシィに優しく嗤いかける。
「・・・」
ルーシィは意を決した表情で、鍵束を構えた。
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革ベルト
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シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます！コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします！ (2014年12月14日 14時) (
レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も７つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ！更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう！頑張って書くね！！なんかリクエストあったら教えて！ (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - すっっっごくおもしろかった！！続きが楽しみ！また学校でもいろいろ話そう！ (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロナ | 作成日時：2014年11月9日 23時
