検索窓
今日:12 hit、昨日:6 hit、合計:30,728 hit

第22話 ページ25

〜in・左の道、最奥〜


「あっははは!遅い遅い!もっと速く動かないと当たっちゃうよぉ!?」


ケタケタと狂ったような笑い声をあげて、スロウはルーシィ達を追い詰めていた。


「キャッ!!・・・ちょっとアンタ!なんであたし達を襲うの!?
 まったく状況が掴めないんですけど!!」


「文句とか言ってる場合かなぁ?それに目的ならさっき言ったじゃないかぁ。
 “君たちを足止めするために、ここにいる”・・・ってねぇ!!」


そう叫んだスロウの足元に、魔方陣が展開する。


それは、古代文字やら図形やらが複雑に組み込まれたもので・・・


「・・・!これは・・・
 マズい!!避けろルーシィ!!」


エルザが青ざめた表情でルーシィに呼びかける。


しかしその声は、イバラが作り出した轟音でかき消されてしまった。


「遅いよ!!
 原初の花の魔法・・・“オリジン・フルール”の力を受けるがいい!
 “オリジン・薔薇の王冠(ローゼンクローネ)”!!」


所々に真っ赤なバラが咲いた蔓が、魔方陣から何本も生えてくる。


そしてそれらは一斉に、ルーシィに向かって伸び始めた。


「え・・・ちょ、何よコレぇぇぇ!?」


突然のことに頭が追い付かないルーシィ。


そんな間にも、蔓はルーシィに対して一直線に伸びてくる。


・・・真っ黒な殺意を帯びながら。


「あはははは!消えちゃえぇ!!」


スロウの嗤う声がして、ルーシィは諦めたようにぎゅっと目を瞑った。


ザシュッ!という生々しい殺傷音が響き渡り、あたりに鮮血が舞う・・・


「な・・・何・・・?」


・・・ことはなかった。


舞ったのは鮮血などではなく、真っ赤なバラの花びら。


そして、切り刻まれた深緑色の蔓。


「一体なにが・・・・・・!まさか!?」


焦った様子のスロウが、さっきエルザのいた位置を見る。


・・・彼女の姿が、ない。


「己の力を過信し過ぎだ。スロウとやら。
 貴様は目の前の敵を滅ぼしたいがばかりに、一瞬私の存在を忘れた。
 その気の緩みが、貴様の敗因だッ!!」


隙を見て間合いをつめたエルザが、スロウに向かって剣を振り下ろす。


ルーシィもハッピーも、そしてエルザでさえも勝利を確信した瞬間・・・


「あらあら。ワタシのスロウをこんなにしちゃったのは、何処のどなた?」


新たな敵が、現れた。

第23話→←第21話〜強欲の化身の過去3〜


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:フェアリーテイル   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。