検索窓
今日:1 hit、昨日:37 hit、合計:30,754 hit

第20話〜強欲の化身の過去2〜 ページ22

私の怪我が完全に回復し、動けるようになった頃・・・。


私は氷柱の王冠の一員として、正式に迎え入れられました。


Aの言った通り、ギルドのほぼ全てのメンバーが未成年や幼い子供でした。


皆でギルドの掃除や修繕をしたり、ご飯を食べたり、遊んだり・・・


とても楽しい毎日でした。


しかしある時、ふと疑問に思ったのです。


“魔導士ギルドに所属しているのに、何故自分は魔法を持っていないのか”と。


すぐさまAのところに詰め寄りました。


すると彼女はこう答えたのです。


「お前は既に、魔法を手にしているじゃないか。」


不思議に思いました。私は魔法を覚えた記憶などない。


どうして彼女はあのような事を言ったのかと。


その日の夜、私に充てられた部屋にAが来ました。


そして、昼間に言った言葉の意味を教えてくれたのです。


「瀕死のお前を助けるには、悪魔として転生させるほかなかった。
 今のお前は“強欲”を司る悪魔であり、原初の水の魔法・・・“オリジン・フロー”の
 使い手なのだ。」と。


そして、あのドレス姿の少女・・・プライディア様も、同じような境遇であることも。


魔法が使えると知った私は喜びました。


悪魔になってしまったことなんてどうでもいい。Aの役に立てるなら・・・と。


魔法を操ることは簡単なものではありませんでした。


しかしAやプライディア様が丁寧に教えてくださったことで、ようやく身についたのです。


それから私は、Aやプライディア様と共に、孤児を保護しながらゼレフの作った悪魔たちと


戦うようになりました。


たくさんの子供を救い、街や国を救い・・・


いつしかAは相当な有名人になっていました。


しかし、そんな驚異的な力で悪魔を祓うAの存在を、良しとしないものもいたのです。


その者たちの仕業とは断定できませんが、50年前、この洞窟でAは複雑な封印を


かけられてしまいました。


それは私達悪魔にはどうすることもできないほど強力な封印・・・


私は必死になって知識をかき集めました。


そして、ひとつの結論にたどり着いたのです。


“悪意”によって施されたこの封印は、“闇を抱えたもの”にしか解くことができない。


そしてその者が、封じられている者と同じ属性の魔力を持つことも、条件のひとつでした。

第21話・・・の前に作者から感謝の言葉→←第19話〜強欲の化身の過去〜


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:フェアリーテイル   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。