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第16話 ページ18

〜in・左の道〜


エルザ達が再び歩き始めてから十数分。


二人と一匹は、突然開けた空間に出た。


「ここは・・・一体・・・?」


エルザが辺りを見回す。


「神の間・・・じゃ、ないみたいね・・・」


「何だろう・・・変な魔力を感じるよ・・・」


オイラ、ここにいちゃいけない気がする・・・と続けたハッピー。


その言葉に、ルーシィは冷や汗がタラリ。


「とりあえず、ここで行き止まりのようだな。神の間でもないようだし・・・
 グレイ達が行った右の道が正解か・・・」


エルザはそう言うと、踵を返してもと来た道を辿ろうとする。


「戻るぞ。まずはグレイ達と合流しよう・・・きっと神の間は向こうにあるはずだ。」


「・・・そうね。ここから先へは行けないみたいだし・・・戻りま「そうはさせないよ・・・」
 ・・・・誰!?」


ルーシィが振り向くと、そこには新緑色の髪を持つ小さな子供が立っていた。


その子供はルーシィに険しい顔を向けていたが、一瞬にしてふわぁ、と笑顔になった。


「お姉ちゃん、魔導士でしょ〜?ボクには分かるよ〜!しかもぉ〜・・・星霊魔導士ぃ!!
 すごいねぇ〜!!」


「え、えええ〜っ??」


訳が分からず「?」マークを浮かべまくるルーシィ。


そんなルーシィの代わりにエルザが口を開いた。


「すまないが・・・君は一体何者なのか、教えてくれまいか?」


新緑色の子供は「うん!いいよぉ〜!!」と明るく答えると、ルーシィ達が入ってきた空間の
出入り口をイバラで塞いでしまった。


「ちょっと!何して・・・・っ!!」


台詞の途中で降ってきたイバラを跳躍して避ける。


次の瞬間、凄まじい轟音とともに、イバラが地面にめり込んだ。


そんな光景を眺めている暇もなく、また次のイバラが繰り出される。


この魔法があの新緑色の子供のものであることは、誰の目にも明らかだった。


「くっ・・・質問に答えろ!!お前は一体・・・」


エルザがそう叫ぶと、新緑色の子供はその柔らかな笑みを止め、
先程ルーシィを見ていた時のような昏い表情を見せた。


「ボクはスロウ・・・“怠惰”の化身の、スロウ。・・・君たちを足止めする為に、ここにいる。
 ねぇ・・・」









・・・ボクと、遊ばない?









イバラに囲まれた子供が、ニタリと嗤った。

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作品ジャンル:アニメ
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シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時

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