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第12話〜一方その頃ナツは〜 ページ14

「ったく・・・」


桜髪の少年が乱暴に洞窟の中を歩いていた。


「皆して俺を置いていきやがって・・・コレでもう二回目だぞ!?ちくしょーッ!!」


一回目はララバイ事件で汽車の中に。


そして二回目・・・今回は洞窟の前に。


動かないだけマシだが、いかんせん仲間に置いていかれているため、腹が立つのは仕方ない。


「あいつ等・・・マジでありえねーよ・・・あー腹立つ・・・」


ぼそぼそと恨み言をこぼしながら歩いていくと、開けた空間に出た。


「お!?ここが神の間か?よっしゃー俺が一番乗りィー!!」


空間の中心に向かって駆け出した瞬間・・・


「ファイアメイク・・・“雨(レイン)”!!」


ナツの頭上に炎の雨が降り注いだ。


「なッ!?」


すんでのところでそれをかわし、腹の中に収めてから態勢を立て直す。


その間、3秒ジャスト。


「よくかわせたなァ妖精さんよォ・・・でも偶然は二度も同じヤツを助けねェよ。そうだろ?」


影から現れたのは赤髪ショートの勝ち気そうな少女。


すこしはねた赤髪から覗く茶色がかった黒の瞳は、戦闘意欲で燃えていた。


「誰だ、オマエは!!」


ナツがキレ気味に叫ぶ。


すると、赤髪の少女はあからさまに“したり顔”になった。


「オレはラージス。この“水涙の洞窟”に住まう7人の番人がひとり・・・
 “憤怒の化身”の、ラージスだ。」


「7人の・・・番人だァ!?」


「そう、番人だ。神の間にたどり着きたけりゃ、オレら番人を全員倒すことだなァ・・・」


「面白れぇ・・・やってやろうじゃねぇか!」


ナツが右手に炎を灯した。


「いいねェそのアツさ・・・炎の魔導士か・・・相手にとって不足はねェ!
 どっからでもかかってきなァ!!」


ナツの炎に応じるかのように、ラージスも炎を纏った。


ふたつの業火の魔力でも、洞窟内の氷は解けないままだった。

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作品ジャンル:アニメ
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シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
- すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時

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