第9話〜とある異界2〜 ページ11
“争っていても、何も起きませんよ?”
空から降ってくる女神の福音にも似た優しい声。
「ちっ・・・プライディアか・・・」
舌打ちをしながらもラージスは炎をおさめた。
“仲間同士の争いは破滅を呼ぶもの・・・無闇につっかかってはいけませんわ。”
「・・・いいよな。プライディアは。」
“・・・何がですか?”
「外の世界で今なにが起きてるか分かるんだろ?楽しそうだなぁ・・・
なぁ、オレと代わってくれよ。」
“それは無理な相談ですわ。そもそも、汚らしい人間と共に50年間も共生し続けた
わたくしを褒め称えたいくらいなのですから・・・”
「・・・で、今回の中にはいたの?“罪”。」
いっこうに進まない話を進め始めたエンヴィタ。そのおでこにはうっすらとだが青筋が。
“いいえ。まだなんとも・・・ですが、一人。それに近いものを感じました。”
「へぇ・・・どんなヤツ?」
ラージスが自信に溢れた表情で空に向かって尋ねた。
“魔導士ですよ・・・それも、フィオーレ最大のギルドとも呼ばれるギルド・・・
≪妖精の尻尾≫の、ですわ。”
「最大、かァ・・・腕が鳴るぜ!!」
「一時休戦。喧嘩の続きはまた今度ね。」
「ったりめーだ!野郎どもォ!!妖精狩りといこうじゃねーか!!」
「「「「「おう!」」」」」
そこにいた5人の少年少女・・・といっても青年や女性もいるが・・・は、
それぞれが掛け声をあげた後、定位置へと移動するために消えていった。
そんな中・・・
「妖精を血祭りにできるとはなァ・・・楽しみだぜ!!」
“憤怒の化身”ラージスは、自信たっぷりの笑みを浮かべていた。
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シロナ(プロフ) - ユノさん» ありがとうございます!コメントを頂くとすごく励みになります・・・更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ(プロフ) - 私も7つの大罪シリーズ好きです!!この小説面白いですよ!更新頑張ってください!! (2014年12月14日 14時) (レス) id: 90244c805f (このIDを非表示/違反報告)
シロナ(プロフ) - 紫さん» ありがとう!頑張って書くね!!なんかリクエストあったら教えて! (2014年12月1日 21時) (レス) id: 16408a5fe0 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - すっっっごくおもしろかった!!続きが楽しみ!また学校でもいろいろ話そう! (2014年11月29日 3時) (レス) id: d55e707bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロナ | 作成日時:2014年11月9日 23時