嘘つきな水晶玉-2- ページ41
『…そんなにみんなが手を挙げてくれるなんテ、嬉しいナァ♪迷うネ、誰にしよウ？』
もうそろそろ子猫ちゃん達への焦らしプレイはやめてあげなよ夏目くん。
…なんて考えていると、耳のすぐ近くで
「逆先くんのファンサは参考になるなぁ…」
という感嘆の声が漏れ聞こえて来た。
「えっ、ゆうくんにあんなに焦らされるのは……うん、悪くない」
結論、ゆうくんは何しても格好良くなる。
そんなやり取りを続ける私達を差し置いて、ステージ上では何やら動きがあったようだ。
『決められないからこの水晶玉を見てみよウ。ここに映し出された子をボクが呼んであげル』
夏目くんはしなやかな動きで水晶玉に魔法のような何かを振りかける素振りをして、何かを呟く。
それから彼は『見えタ』と一言。
唇に薄く弧を描いた。
『驚いタ。水晶玉は"遊木クン"を呼んでいるヨ？ごめんネ子猫ちゃん達、今回はTrickstarの遊木真クンに協力してもらうかラ、また別の機会に占ってあげル』
子猫ちゃん一同がえぇーと声を挙げる。
まぁゆうくんなら良いかー、という声も徐々に上がってきた。
うんうん、みんな占ってもらいたかったよね。私達もそうして頂きたかったよ！
だってほら、ゆうくんが固まってるよ！！
「…えっ、え、僕？なんで僕？嘘、占うってこういうタイミング！？そそそそういえば"占いコーナー"ってみんなの前だった……」
「夏目くんがゆうくんをいじめるよおお」
私たちが予想打にしない展開に半分涙目で抵抗していても、ステージの方から
『ちょっト遊木クン、早くこっちに登ってきてくれル？』
なんて言われてしまえば逃げ場は無い。
「そ、それじゃあ僕、行ってくるね。恋愛占いって言っても、Aちゃんの名前は絶対に出さないように頑張る！」
「ありがとうゆうくん…お達者で……」
恐る恐るステージ上の高級椅子机セットのもとへ歩いていくゆうくんと、それを愉快そうに待つ夏目くん。余裕そうな表情が妙に恐ろしい。
ゆうくんが用意された客用椅子に腰掛け、占いが始まる。
『さテ、お待ちかねの恋愛占いを始めようカ。遊木クンは何を見て欲しいノ？誰かとの相性診断？それとも…運命の人探しかナ？』
『ぼっ僕は……』
ゆうくんはしばらく困っていた。
しかし、ふと彼は少し俯き気味になって頬を染めてから、意を決した様に言い放つ。
____『僕の運命の人を教えてください！！』
ステージの周りで黄色い悲鳴があがった。
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白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ！知ってますよ！！ (2018年7月8日 0時) (
レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに！ヒロアかって知ってますか？ (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます！励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです！これからも頑張ってください！ (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白華 藍 | 作成日時：2018年4月29日 18時
