恋の占い-2- ページ38
___「あ、そうダ。良い事を思いついタ」
さっきまでムスッとしていた夏目くんが、今度は余裕そうな笑みを浮かべた。
「遊木クン、ボクはキミを占いたイ。キミを占ってあげル。"恋の占い"サ♪」
「………?僕を、占う?」
あまりにも突然、得意気に言うので、言われた本人もきょとんとしている。
ゆうくんを占うって……急に何を言い出すんだ。
しかも恋の占い……?
「なになにっウッキ〜、夏目に占ってもらえるの?面白そう!!」
「でもこれからゆうくんたちはライブなんだよ?占うとしたら今はたぶんだめだよ」
Trickstarのライブは、今から1時間後に予定されている。
これから衣装の最終チェックをして、舞台上でリハもしないといけない。
「うン。それは確かにそうだよネ。そこで提案なんだけド……ボクの恋愛占いコーナーで遊木クンを占うって言うのはどうかナ?」
「へぇ〜。なかなか面白そうじゃん、真。やってもらえよ、"恋の占い"だしな♪」
夏目くんの驚くべき発言に、真緒くんは賛成した。まぁゆうくんの恋愛占いとか、気にならなくもないし……。
「うん。僕も興味あるし、お願いしようかなー……。えへへ、恋の占いなんてドキドキしちゃうなぁ……」
少しだけ頬を赤らめて目を伏せるゆうくんに、その場の誰もが魅了された。と思う。
ゆうくんが嬉しそうならそれで良いんだけど……なんだか引っかかる感じがする。
私が夏目くんに問いかけようと口を開いた瞬間、
「はぁ…はぁ……とっTrickstarの皆様ですか!!ステージ裏でスタンバイお願いしますっ!!急ぎでお願いしますねっ」
「あっ、あぁ。俺たちがTrickstarだ」
「はやく!はやく!!」
汗をかきながら、会場じゅう探し回ったのであろう係の方が、嵐の如く4人を連れ去ってしまった。
「…あっ、衣装のチェックは私がしたかったのに……」
「子猫ちゃんはここで待機だもんネ♪ボクとふたりで仲良く話そウ。……それにしても、遊木クンは面白いナァ……。『ボクの占いコーナー』って舞台上なのにネ」
「っ…やっぱり!!お客さんの前でゆうくんを占うってことだよね!?そっそれでもし、私の名前とか出てきちゃったら……」
「ン?どうして自分の名前が出るって自信があるのサ?もしかしたら他の女の子の名前が出るかもネ……?」
夏目くんは微かに笑って、どこからか水晶玉を取り出した。
そしてそれを指でゆっくりとなぞる。
「遊木クンの本心を知るチャンスだヨ……♪」
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白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ!知ってますよ!! (2018年7月8日 0時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに!ヒロアかって知ってますか? (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます!励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白華 藍 | 作成日時:2018年4月29日 18時