プロデュース-1- ページ31
早く。早く早く。
今すぐにTricksterのレッスン室へ行きたい。
今回は私が衣装を手掛ける事になっているから、引き締まった腹筋がチラリと見える仕様にしたのだ。我ながら良い案!!
衣装合わせもしたいから、4人分の衣装を持って来たということもあり、今の私は両手に大きな袋を計4つ持ってダッシュする怖い人みたいになった。
この日に備えてレッスン内容もばっちり考えてきた。
夜中だっていうのにひとりではしゃいで眠れなかった。
「楽しみだなぁっ!!」
私は誰に伝える訳でもなく、溢れる嬉しさを言葉にして漏らしながら廊下を走る。
走って
走って走って……
走っ……
…たんだけどここはどこですか。
「嘘……今更迷うとかありですか?」
転校してきたばかりという訳では全く無いのにも関わらず、指定されたレッスン室への行き方が分からなくなってしまった。
どうしよう……。
「や、やっぱり4人分の服を一気に持ってくるのは間違いだったかもしれない」
馬鹿だ。
持っている内に重くて耐えられなくなってきてしまった。
肩で息をしながら、絶対に衣装が汚れないようにその場に座り込んだ。
「ふぅ…だっ誰かぁー!私にレッスン室への道のりを教えてください……!」
……周りには誰もいない。
というか逆に夢ノ咲にこんな静かで誰もいない空間があるんだろうか。
もうレッスンの約束時刻になってしまう。
ついてないなぁ……。
私が深くため息をつくと、ふいに、肩に温かい感触があった。
「ひっ…あの」
「こんな所で何してるんだ、A?」
「っ!?…助かった!真緒くん!!」
____頼れるお兄ちゃん、衣更真緒くんが、腰に手を当てて呆れ半分に立っていた。
慌てて私も立ち上がろうとして、
「……あっ」
不運な事に、足がもつれたのだ。
それから、
両手が塞がっているため無抵抗のまま頭からぶっ倒れることになる。
と、長年の経験から私は悟った。
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白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ!知ってますよ!! (2018年7月8日 0時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに!ヒロアかって知ってますか? (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます!励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白華 藍 | 作成日時:2018年4月29日 18時