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「…要するに、キミが頑張ってるから、今年は用意できなかった、ってことだろ」
話を最後まで聞いたうらたくんが言う。
「まあでも…忘れてたのも事実だし…」
みんなは手作りな筈なのに、友達に申し訳ない。
ため息をついて、さっきセンラくんが出してくれた紅茶を一口飲むと、４人は顔を見合わせて目配せし合っているようだった。
その後、志麻くんがにっこり笑って口を開いた。
「Aちゃんは笑ってる方が可愛えよ」
「え、」
可愛い、なんて言われ慣れてないからそれだけで顔が熱くなる。
「ちょっと待って、志麻くんもときめいちゃってんの？」
「え！？僕だけじゃないの！？」
「…てことは、ライバルだなあ？」
センラくん、坂田くん、うらたくん、と、言ってる事はちょっと理解できなかったけど、言い合っている様子に仲の良さが伺えて思わず笑ってしまう。
「ほら、やっぱ可愛い」
志麻くんに至近距離で見つめられてドキドキしてしまう。
「俺たちの願いは一つで同じ。あなたを笑顔にしたいんだ」
そんなセリフ、言われた事ない。見つめる紫色の瞳に吸い込まれそう、なんて思っていると、その距離が急に遠くなった。
「ほらほら、志麻くんやるよー！」
志麻くんと、その首根っこを掴んだ坂田くんが遠ざかると同時に、後二人も立ち上がった。
「さて…じゃあ、やるかぁ！」
「せやね。時間も遅くなっちゃうし」
え、なになに！？
驚きながら彼らを見る私に、志麻くんに帽子を被せた坂田くんがもっと驚く事を、こちらへ戻ってきて手を差し出しながら言った。
「今から作ろう？僕たちと一緒に！」
「………は！？！？」
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しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» ちぇろさん！ご無沙汰してます、コメントありがとうございます〜！SWEET〜のお話は、私が原曲とても好きなので入れさせてもらいました。一応新作もちまちまと制作はしてますが相変わらずいつになるか分からないんで…また覗いてやってください。ありがとうございます！ (2021年4月25日 11時) (
レス) id: dffb4b3955 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - 更新お疲れ様でした！遅ればせながら全部読ませていただきました、どのお話もすごく素敵でキュンキュンしました…！特に最後のお話はSWEET TASTE PRESENTの歌詞が所々に散りばめられていて、呼んでいてワクワクしました！また次の更新があれば楽しみにしてますね！ (2021年4月22日 20時) (レス) id: 40064b36ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2021年2月14日 18時
