俺の名前は師範じゃない。【鬼滅の刃】

丗玖 ページ39

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『んー！美味しい！義勇さんお料理出来るんですねぇ』









ムフ、と微笑んで鮭大根を頬張る私の頭を撫でる義勇さん。









「………お前のためだ」









きゅん。









…………きゅん？









何してんだ私、年上だし一応上司っちゃ上司だし！！！！









『ど、どうも………』









「好きな女には褒められたいのが男だろう」









そういうことサラッと言っちゃうの、良くない。









『そそそそそうですか』









急いで鮭大根を口に突っ込んで、慌てて縁側に出る。









恥ずかしいったらありゃしない、









そんなにドストレートに感情をぶつけてくる人だったかな、あの人。









少し顔の火照りが落ち着いた辺りで、空を見上げる。









今日はそういえば満月じゃ無いか、









すっかり忘れていた。









「月が綺麗だな」









『意味分かって言ってます？』









あぁ、とさも当たり前のように微笑む義勇さん。









「返してはくれないのか」









『…………今は無理です』









こんな強くて、格好いい人のお嫁さんになれたら幸せだと思う。









でも、何か違うの









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