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廿弐 ページ22

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『ちょっと師範?いつからこんなに過保護になったんです?』









「お前を守りたいわけじゃない、お前から皆を守るためだ」









は?と返して差し上げたい。何故って私は今木の上で師範に包まれているわけで。









私も鬼かなんかだと思われてるの?酷くない?









まあそんなわけで今居るのは産屋敷邸のお庭。下には赤い髪の毛をした男の子が失神してる。









「いつまで寝てんださっさと起きねぇか!!!」









ずっと寝ている男の子に隠の人の怒号が飛ぶ。可哀想に。









それでようやく目を覚ました彼は、綺麗な紅色の瞳をしていた。私と同じ。









目覚めたばかりで困惑しているだろう男の子に、しのぶが裁判を受ける旨を伝える。さらに困惑するよね、ごめんよ









彼は先日の那田蜘蛛山で鬼の妹を庇ったとされる男の子、竈門炭治郎くん。









柱の煉獄さんや宇随さんが意見を述べて行く。それを絶望したような表情で見詰める竈門くん。









まあそりゃそうだよね、こちらからしたら憎き敵を庇われて向こうからしたら妹を殺すなんて言われるんだもの









何だか柱一人一人が意見を述べるタイムらしく、師範の男の子と義勇さんに対するネチネチが終わった後私の方に一斉に目線が向く。









「Aはどう思うんだ」









『脇腹つねるの好きですね師範、私は鬼は首を斬るべきだと思いますが』









さっきまで散々可哀想とか思っていたけれどやはり鬼は敵。斬るべき物でしか無いの。









『まぁ男の子の方は下弦とはいえ十二鬼月戦で生き残ったんだから強いみたいだから生かしておいて損は無いですよ』









そう冷たく言い放って男の子から目線を逸らす。









「お前も随分辛辣になったものだな」









『誰のせいですかね』









下では何やら不死川さんが鬼を日輪刀で刺していたりとてんやわんや。そのまま首も斬ってしまえば良いのに









御館様まだかなぁ、とズルズルと考えていたら何故か師範に思いっきり蹴られる。









それとご息女の声が聞こえ、空気が一変した。









蹴飛ばされて着地したところは何故か竈門くんのお隣。









地面に膝を突いて、深く礼をする。









「よく来たね、私の可愛い剣士達」









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77 - おばさんwwwwwwww (2020年8月5日 21時) (レス) id: a4a9b0649d (このIDを非表示/違反報告)
ルイト - 面白いですねww小芭内さんwwおばさんwwwwwwwwwwwww (2020年6月27日 10時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
癒し系猫 - 伊黒小芭内=小芭さん=おばさん=www (2020年6月21日 20時) (レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
まっつん(プロフ) - 伊黒さんとの掛け合いがテンポ良くて心地良いです! (2020年6月11日 19時) (レス) id: 4fff5b71b9 (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - アルトリコーダーさん» マジそれな( ^ω^ )/ (2020年6月7日 20時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白瀬 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年6月7日 13時

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