俺の名前は師範じゃない。【鬼滅の刃】 (ページ21)

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廿壱ページ21

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「おい起きろカス」

『ぐえっ』

今日も今日とて師範に踏み付けられる朝。時には優しく起こしてくれたっていいじゃない！

『なんです？とろろ昆布はあそこの棚の上にまだありますけど』

「馬鹿なのかお前は、今日は柱合会議だろうが」

頭がフリーズして、数秒経った後に師範の言葉を理解する。

『え』

聞いてない、本当に聞いていない。そこらへんにいるであろう天狗を呼びつける。

『こら！天狗！出てきなさい！』

トボトボと歩いてきた天狗。バツの悪そうな顔をしている。確信犯なのかしら

『何でお知らせしてくれなかったの？悪い子だぁ』

「眠クテ………」

こいつ許すまじ。明日ご飯抜き。

天狗を叱った後、師範に向き直る。

『すいませんというわけで今知ったのでマッハで支度します』

「おい」

なんですか、と振り向くと少しモジモジしているようにも見える師範。なんだ気持ち悪いぞ

「朝餉……………食わないのか」

『へ？いやそんなことしてたら間に合いません、よね』

そうか、なら良い、とスタスタと歩いて行ってしまった師範。

あれ、私言っちゃ行けない事を言った気がする

もしかして師範、私とご飯食べたかったのかな…………！！！！

『師範っ！会議何時からですか！』

「！已の刻だが」

現在辰の刻、ご飯を食べて急いで支度をすれば間に合いそうだ

『じゃ、朝餉にしましょうか』

「………俺はお前と食べたかったわけじゃないぞ」

顔を真っ赤にさせて説得力皆無の言い訳をする師範を軽く交わしてお味噌汁をよそう。

『師範ったら可愛いですねぇ、いつもそれくらい素直ならいいのになぁ………………すいません脇腹つねるの辞めて下さい』

いつもより表情が柔らかいのも、なんか可愛い。

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