俺の名前は師範じゃない。【鬼滅の刃】 (ページ18)

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拾漆ページ18

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「オイ騒ぐな燥ぐな暴れるな」

『失敬な！！騒いでも燥いでも暴れても居ませんよ』

「頭痛と吐き気が……………」

嘘に決まってるもんね、知ってるもんね

ちょっとさっき笑ってたの私見てたもんね！！！

久しぶりにハイカラな町に繰り出してテンションが高いのは誰でも同じでしょう？

今日はこの前血が掛かってしまった物の次にお気に入りの着物。これも師範が買ってくれたやつ。

………というか家には師範が買ってくれた物しかない、2人ともあんまり物欲がないから。

「おい、この店とか良いんじゃ無いか」

『しーはーん、私の名前は“おい”じゃないんですけど』

「フン、俺の名前も師範じゃないぞ」

ム！！！！一本取られた、うざい…………！ドヤ顔がうざい……………………！！！

『はいはいお店入りましょうか』

2人で人混みを縫ってその店に行こうとすると、見覚えのある人がこちらに物凄い形相で向かってくるのが見える。

『あーーーー……師範、私全く知らない人がこっちに向かってきてるように見えるんですが』

「奇遇だな俺もだ彼奴のことは俺は一切知らない嫌いだ」

嫌いって言っちゃってるじゃん

「A、結婚しよう」

物凄い癖っ毛、

半々羽織り、黒い隊服。

『さすがに公共の場でいうのはやめましょうね、義勇さん』

「あぁそうだやめろ家に帰れついでに地獄に落ちろ」

心外！と言うような顔をしてから、

「ならば公共の場でなければ良いのだな、分かったあっちへ行こう」

『そういうことじゃありませんってば！！あなた何回言ったら分かるんですか……』

「あなた、とは何だか新婚さんみたいだな」

ちょーい！とツッコミを入れながらも冨岡さんも“新婚さん”って言うんだなぁと内心ムフムフする。

「おい行くぞ」

『はーい』「あぁ」

「冨岡には言ってない何処かに消えろ」

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