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*83* 戦 ページ3

それから数ヶ月後、私達と涼はとても仲が良くなった。



涼は毎日のように私達に食べ物を持ってきてくれた。



私達は涼に旅の話や、自分たちの能力について話した。



とても楽しい時間だった。



もしかしたら、ここが私達の居場所なのではないか、と思うほどに。



そして私は涼に淡い恋心を抱くようになった。



私を見ても怖がらないし、優しい笑顔に心を惹かれた。



そんな毎日が続くのだと、そう思っていたある日のこと。





「え〜、涼どこかに行っちゃうの〜?」



「あぁ、戦に行かなきゃならなくなった」





だからお前らとはお別れだ。
そう言う涼はどこか悲しそうだった。





「私達も行く」





涼と離れたくない一心でそう言うと、涼は反対した。





「私は普通の人間より強いよ。

涼のことだって流架のことだって守ってみせる」





涼が反対の言葉を口にする前に私が言うと、涼は諦めたように了承してくれた。





「ただし、自分の身を危険にさらすなよ?」





涼が言った言葉に私が頷くと、涼はニカッと笑った。






…………たくさんの人が死んでいく。



これが戦。



…………こんなことをしたって誰も幸せにならないのに。



私は涼や流架を守りながらそう思った。





「なんだ!?

アイツ強過ぎる!」



「化け物かよ!?」





戦っているとそんな声が聞こえてくる。



でも、そんなことは気にしない。



二人を守ることに集中していたいから。





「奏、危ない!!」





不意に涼のそんな声が聞こえて振り返ると。





「!!!?

涼!!!」





…………涼が私をかばって弓矢を射られていた。

*84* 死→←*82* 涼



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設定タグ:薄桜鬼 , 不知火 , ぜにがめ   
作品ジャンル:アニメ
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白黒の舞姫 - すっごく面白かったですこれからも頑張って下さい応援しています。 (2016年9月21日 16時) (レス) id: 906067274c (このIDを非表示/違反報告)
千弘(プロフ) - 壱からすべて見ました!!HAPPYENDになってくれて、子供もできて…本当に私も幸せな気分を味わうことができました。この作品は最高です。どうか、これからもがんばってください。 (2015年12月20日 3時) (レス) id: 5aeac5c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがめ(プロフ) - LOVEさん» ありがとうございます! そう言ってもらえると嬉しいです((o(*>ω<*)o)) これからもよろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2015年3月19日 9時) (レス) id: fbdd8674d6 (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 完結おめでとうございます、そしてお疲れ様でした!ぜにがめさんの文章は読みやすくて、わかりやすかったです♪今後の作品も楽しみにしています! (2015年3月18日 19時) (レス) id: d1fe97b2a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぜにがめ(プロフ) - 闇姫さん» ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o))) これからもよろしくお願いします((。´・ω・)。´_ _))ペコリ (2015年3月18日 11時) (レス) id: fbdd8674d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぜにがめ | 作成日時:2014年12月13日 1時

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