24*言わないだけですげーすき。 ページ25
白布賢二郎side
5月4日
朝1番に同室の太一に誕生日を祝われる。
食堂に顔を出せば同級生や先輩にも。
部活を終えて一度寮に戻り、服に着替えているとジャージのままベットで転がる太一。
「Aとデート?」
「ん。」
「遂にやっちゃうの?」
「何訳分かんねぇこと言ってんだよ。」
「彼氏じゃん?俺なら誕生日だし、色々してほしいけど。
まぁ賢ちゃんはプラントニックですからね。」
舌打ちをしつつも、別に考えていない訳ではない。
太一は1年から同室で部活も一緒で特に何でも話せるやつ。
Aに片思いしていた時も相談していたのは太一だ。
「お前知ってんのか。
私服だと更に可愛くて、こっちはいっぱいいっぱいなんだよ。」
「だろうな。
賢二郎は兎も角Aって元カレ青城の主将だし、初めてでは無さそうじゃね?」
「人の彼女、妄想で語ってんなよ。
やっちまったもんはしょうがねぇだろ。」
「ほんと男前〜
賢ちゃんってAの前でカッコつけてるね。本音を言えば?」
「抱きてぇに決まってんだろ。」
「ご武運を祈る。」
太一のやる気の感じられない顔で見送られ、Aと合流した。
私服可愛いかよ、くそ。
好きな奴の前でカッコつけたいって思って悪いか。
*
「アイス食べたい。」
「何味?」
「塩バニラ。賢ちゃんは?」
「俺はいい。」
「じゃぁはんぶんこね。
買ってくるからお利口さんしてて。」
お前が買いに行くのかよ。
小走りで言っちまうから、フードコート内にあるゴマアザラシの水槽を眺めた。
気持ち良さそうに泳ぐアザラシののんきな顔
「ゴマちゃん?」
「Aみたい。」
「それ喜んでいいやつ?!
賢ちゃんアイスお食べ。」
差し出されたアイスに口を付けると嬉しそうに自分も食べてる。
何でも美味そうに食うところも好きだ。
Aが食ってると自分も食いたくなるから口を開ければスプーンで掬って運んでくる。
「俺さ今日誕生日。」
「ん!?」
「誕生日。」
「聞いてない。」
「言ってない。」
「いや、言ってよ!
何も準備してないじゃん。アイス食べたらお土産屋さんでゴマちゃん買うから!
もう、何で言ってくれないのよ。ケーキ作ったり、プレゼント考えたり、もう!もっと賢ちゃんの事教えて!」
怒ってんのか?プリプリしてる。
そんな顔もすんのかよ。
「お前とここ来れたから満足だけど。」
「もっと欲張ってよ」
「欲張ったら何してくれんの?」
「…なにって聞かれると困るけど…」
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モカ(プロフ) - バニラさん» わぁ!嬉しいです!白布君かっこいいですよね!更新頑張ります! (2020年4月5日 16時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 白布君がイケメンすぎて、、毎日更新楽しみにしてます! (2020年4月5日 14時) (レス) id: 077e9ee44f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - q66さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!叫ばせてしまい…相手はツンデレの白布君なのでどうなるか… (2020年3月27日 8時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
q66(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます!!白布くんとの次の段階に進むのが進まないのかもう、気になりすぎて叫んでます笑 (2020年3月27日 2時) (レス) id: 934092aeb0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - タナさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!こんな人…居ると最高なんですけどね… (2020年3月24日 17時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モカ | 作成日時:2020年3月15日 9時