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23*青い宝石箱 ページ24

スカートとパンツ、どちらが良いかな…
鏡を前に悩みつつも折角誘ってもらったデートだから可愛い方にしようとスカートに足を通した。

髪も編んで結んで武力を上げた。


「お母さん、今日帰り遅くなるかも。」

「賢ちゃん、夜ご飯はうちで食べてくかしら?」

「もしかしたら。誘ってみるね。」


賢ちゃんから連絡を貰い、私もバスに乗り待ち合わせの白鳥沢駅前に向かう。
本当に休みの無いバレー部だからこんなに早い時間に会えるのは珍しい。

バスを降り、待ち合わせした時計台の前。私の方が早かったらしくまだ賢ちゃんの姿はない。

部活のあとだからゆっくりで良いよと思いつつ、ワガママな私は早く会いたいなぁと賢ちゃんを待った。




「悪い、待たせた。」


聞こえた声に顔を上げると、いつもより機嫌の良さそうな澄ました顔。
部活で良いことがあったのかな。


「お疲れさま。」

「…おう。
手、繋ぐんだろ」


差し出された手に嬉しくなり、そっと自分の手を重ねれば指と指を絡められ、ドキッとした。
やっぱりどこか機嫌か良くて、春の風も暖かくてこちらも浮かれてしまう。


魚が見たい。
その一言で水族館に行く事になり、ホントにデートじゃんと更に浮かれてしまう。


*


「…お前さ。」

「なぁに?」

「水槽見ろ。」


水族館にて巨大水槽を見上げる賢ちゃんを見上げる私。
どこか冷めてるような彼氏が目をキラキラさせて水槽を眺めてるのが可愛くて、なんなら少し口開いてて隙だらけだ。

水族館好きなのかなぁってその横顔を見れてお腹いっぱいになりそう。

…あんまり見過ぎると怒られそうだな…と水槽に目を向けた。


「エイ好き。
ヒラヒラしててゆったりして可愛い。」

「ずっと見てられる。」

「賢ちゃん水族館好きなんだね」

「うん、好き。
ガキの頃よく親に連れて来てもらってた。」


あんまり自分の話をする人じゃない。

正直賢ちゃんの事は知らない事の方が多い。

好きな場所に連れてきてくれて、小さい頃の話が聞けて。


「キラキラして宝石箱みたいだよね、水槽の中って。」

「その感想すげぇお前らしい。
お前の素直なとこ、好きだな…」


「きゅ、急に言うのずるいよぉ…
今絶対顔赤い…」

「暗くて見えねぇよ。」


楽しそうな笑い声に恥ずかしさよりも、なんだか自分も楽しくなって一緒に笑った。

見上げれば目を細めてこちらを見ているからこの人本当に私が好きなんだなと幸せを噛み締めた。

24*言わないだけですげーすき。→←22*疲れ〈〈 賢ちゃん



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モカ(プロフ) - バニラさん» わぁ!嬉しいです!白布君かっこいいですよね!更新頑張ります! (2020年4月5日 16時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
バニラ(プロフ) - 白布君がイケメンすぎて、、毎日更新楽しみにしてます! (2020年4月5日 14時) (レス) id: 077e9ee44f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - q66さん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!叫ばせてしまい…相手はツンデレの白布君なのでどうなるか… (2020年3月27日 8時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
q66(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます!!白布くんとの次の段階に進むのが進まないのかもう、気になりすぎて叫んでます笑 (2020年3月27日 2時) (レス) id: 934092aeb0 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - タナさん» コメントありがとうございます!キュンキュンしてもらえて嬉しいです!こんな人…居ると最高なんですけどね… (2020年3月24日 17時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2020年3月15日 9時

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