第24話 夏のS1について ページ31
みんなすっかり夏制服になった頃、この時期の私の髪型はポニーテールです。
そんなある日の放課後、私は生徒会室に呼び出された。春に呼び出されて以来いつも緊張するなぁ。
日菜子「失礼します。」
英智「日菜子ちゃん、いらっしゃい。」
あんず「日菜子ちゃん。」
日菜子「あ、あんずちゃんもいたんだ。」
他の生徒会の人はいないみたい。
英智「今日は君に提案があってね。 今度あんずちゃんの企画・運営でS1を開催するんだけど日菜子ちゃんも出てもらえないかな？」
日菜子「へぇ〜、あんずちゃん凄いね! でも私が出てもいいんですか？」
英智「君も今はこの学院の生徒だからね。あとただ出て欲しいわけじゃなく来年度からアイドル科も女生徒を募集するから、その宣伝も兼ねてね。」
日菜子「なるほど。」
英智「詳細はあんずちゃんと詰めてもらえるかな？」
日菜子「はい、わかりました! あんずちゃん、よろしくね!」
あんず「うん、こちらこそよろしくね。」
このあと私とあんずちゃんは空き教室に移動して、そこで大まかに今回のS1「七夕祭」について教えてもらった。
日菜子「ふむふむ、このルールで私が出ようと思ったらtorteで出るってことかな?」
あんず「うん、学院側には許可してもらえたよ。もちろん事務所やtorteのスケジュール次第だけど…」
日菜子「そこは多分大丈夫だよ。活動再開後の仕事はひと段落ついたところなんだ。」
あんず「良かった。それではお願いします。」
日菜子「了解です! …ところでこの場合、対戦相手は学院のアイドル?」
あんず「それは他の学校とか事務所の女性アイドルと対戦したほうがいいかなって思って学院側と話が付いてるよ。」
日菜子「それはありがたい。」
確かに大半が女性客で対戦相手が男性アイドルだったら結果は見えているし、女性アイドル募集の宣伝もやりにくいもんね。
日菜子「対戦相手は私が交渉してもいいのかな?」
あんず「本当? そうしてもらえると私もありがたいよ。」
日菜子「まかせて! あんずちゃんにも最高のライブ見せちゃうよ!」
まとめると持ち時間でアイドル科の女生徒の入学募集を宣伝しつつ、学院のルールで女子アイドルのライブ対決をするということだね。
さて、どのアイドルユニットに交渉しようかな…
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作者名：AGEHA | 作成日時：2018年9月24日 12時
