第11話 受け取った勇気 ページ13
待ちに待ったS1当日。
講堂に向かう途中。
日菜子「わぁ〜、結構混んでるねー。」
柑奈「しかし、よくチケット確保できたな。ついでに私の分まで…。」
日菜子「受付してた子にね、Trickstarの応援って言ったらなんとか用意してくれたんだ。ほら、Ra*bitsの水色の髪の可愛い子!」
柑奈「ああ、あのS2の…。でもチケット代はどこから?」
日菜子「社長に言ったら出してもらえたんだ〜。出世払いで!」
柑奈「おい、それ私もか?」
日菜子「あ、今日社長も観に来るって言ってたよ!」
柑奈「スルーしたな。」
講堂入り口前までやって来た。
日菜子「ありゃ? もう演奏が始まってるみたいだね。」
柑奈「予定より少し早いな。」
そして講堂の中に入る。入った瞬間、女の子たちの悲鳴にも似た歓声が耳を襲う。
日菜子「すごい歓声だね〜!! どこのユニットかなー!?」
柑奈「照明が暗くてよくわかんないー!!」
わりと大きい声で喋っているんだけど、歓声にかき消される。
私たちは自分たちの指定席へ向かう。
位置的には一階席全体の真ん中より。前の方はやっぱり取れなかったんだ。
ギターの音が鳴り響いている。ロックかな?
このユニットは「UNDEAD」というユニットらしい。
そんな中、紅月がステージに上がってくる。少しだけ揉めていたようだけど気のせいかな?
その後ステージを二分してUNDEADと紅月の対決ライブが始まった。
B1でおなじみの対バン形式で対決ライブをするようだ。
確かパンフレットに得点の入れ方も書いてあった。
うーん、どっちに投票しようかな?
ふたつのユニットのステージが終わったと思ったらすぐに新しいユニットが出て来た。
双子ユニット「2wink」。多分新入生なのに堂々としていてMCが上手い。
最後に出て来たのはTrickstar。
キラキラしてて眩しくて、何より楽しそう。
私はこのユニットのパフォーマンスを観て、アイドルになった時のことを思い出した。
そしてもう一度、ステージに立ちたいと思えたんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AGEHA | 作成日時：2018年9月24日 12時
