第36話 理由 ページ43
サマーライブから数日後、3人は事務所に集まった。
日菜子「愛美ちゃん、早速だけどサマーライブの報告書、まとめてみたよ。」
愛美「ありがとうございます。…あら、Edenだけでなくコズミック・プロダクションの事まで調べたんですね。」
日菜子「うん、私に出来る範囲内だけど。Edenについて調べれば調べるほど色んな学校名や事務所の名前が出てくるし。」
愛美「ご丁寧にありがとうございます。日菜子さん、調べてみてコズプロにどんな印象を受けましたか?」
日菜子「割と新しい事務所みたいだけど、今後のアイドル業界の中心になる可能性を秘めていると思う。私個人の意見だけど。」
愛美「そうですか。そのご意見、参考にさせていただきます。」
日菜子「…ねぇ、愛美ちゃん。愛美ちゃんは何で私に夢ノ咲学院を紹介したの? いや、そもそもどうして私をこの事務所に所属させたの?」
アイカツ界と芸能界を繋ぐ、重要な目的を持つこの事務所に。
愛美「…日菜子さんはアイドルのためにドリアカでプロデューサーになりましたよね。」
日菜子「…うん、アイドルのために自分が出来ることはないか考えてプロデューサーになろうと思った。」
だから学院に行った当初はアイドルに戻る気は無かった。
愛美「そんな日菜子さんだからこそ一箇所に固執せず、芸能界のアイドル業界について考えてほしいからです。アイカツ界は芸能界の一部でしかないので。」
日菜子「…でもそれは、私以外にもっと相応しい人がいたんじゃないの?」
常に日本のアイカツ界を引っ張って来た美月さん。
アイカツ親善大使になり世界を飛び回っているカレンさんと後輩育成に熱心なミライさん。
そしてアイカツ界トップアイドルのいちごちゃん。
アイカツ界には他にも、もっと影響力がある素晴らしいアイドルがたくさんいるのに。
愛美「…それはあなたが『アイカツ界の悲劇』だからです。」
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作者名：AGEHA | 作成日時：2018年9月24日 12時
