第22話 赤いポニーテール ページ24
日菜子「…ちえり。」
ちえり「久しぶりー! 日菜子ー!!」
私を見るなり突進して来る。体当たりされそうで怖い。
この子は
ちえり「いやー、
日菜子「…torteの、活動再開?」
ちえり「え、違うの?」
torteは私とパートナーである桃と組んだユニット。なんだけど…
日菜子「…torteはもう活動再開する必要は無いよ。桃も国民的ヒロインって呼ばれるまでになったし、今さらブランクのある私と組んでも桃のためにならないよ。」
ちえり「…本当に必要無いって思ってるの? だとしたら桃は何でアイドル続けてると思ってんの?」
日菜子「…」
ちえり「日菜子がスターライト学園を辞めたあと、桃はステージに立たずライブ以外の仕事を必死にこなしてたんだよ。日菜子が戻って来れる場所を守るために、日菜子ともう一度ステージに立つために。」
愛美「…今日は桃さんはお仕事で来られませんでしたが桃さんはtorteの活動再開を望んでいますよ。そのために彼女もこの事務所に所属しました。」
柑奈「…日菜子にとってtorteは、もう一度ステージに立ちたいって思わせてくれたTrickstarみたいなユニットじゃないのか?」
…確かにあのキラキラしたステージを観た時に真っ先に思い出したのはtorteだった。
日菜子「…本当はもう一度桃やちえりたちとステージに立ちたいって思ってた…。ドリアカにいる時も、Trickstarのライブを観た時も…。」
ちえり「立てばいいんじゃん! これから何度でも!」
日菜子「…うん、そうする。 まず桃とステージに立つ!」
愛美「それではそのように準備しますよ?」
日菜子「うん、よろしくお願いします!」
この日からtorteの活動再開に向けて忙しくなった。
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作者名:AGEHA | 作成日時:2018年9月24日 12時