第四十九話 ページ10
『もう、一時はどうなるかと思ったよ…』
「いやぁ、ごめんごめん」
カノが笑いながら、軽く謝る。
モモちゃんは酷く怯えてて、
キドも難しそうな顔をする。
ミサキちゃんは珍しく眉を垂らしていた。
私としては笑い事では済まされないけど、
無事だったから、まあ、よしとしよう。
「お前、腕どうした」
キドが私の怪我してる腕を指差した。
『あぁ、ちょっとね…』
笑って誤魔化すと、ミサキちゃんが
こっちを見ていた。
顔は無表情で、機械みたい。
『ミサキちゃん？』
「……明日」
『え？』
「明日、予定ある？」
『ないけど…あ、服買いに行くかな』
これ、破れちゃったし。
「そう、なら私も行くから」
『…んん？付き合ってくれるの？』
「……だからそう言ってるでしょ」
半ば呆れながらそう言うミサキちゃんは
どこか悲しい目をしていた。
ヒビヤ君が目を逸らしてから、
ミサキちゃんを見つめる。
「僕も行く」
「…無関係じゃないものね」
ふっ、とミサキちゃんが笑う。
ヒビヤ君はホッとしたように胸を撫で下ろした。
なんだか、それをみて
胸が締め付けられるような感覚がする。
それが何なのか、私にはまだわからなくて＿
「A？」
ヒビヤ君が顔を覗きこんでくる。
あまりの近さにどうしていいかわからなくて
顔に熱が集まっていく。
きっと顔、赤いんだろうなぁ。
それを見られたくなくて、勢い付けて、
下向こうとしたら、ヒビヤ君に頭突きを
してしまった。
すっごい痛い。
その場でヒビヤ君と額を押さえて
痛みに悶えているとミサキちゃんが笑った。
いつもみたいに皮肉な笑顔じゃなくて、
本当の笑顔。
「あはは！馬鹿じゃないの？」
『阿呆ではあるけど、馬鹿じゃない。と思う』
するとミサキちゃんは目を見開いてから…
微笑んだ。
瞬間、中学生の制服を着たミサキちゃんの
笑顔が頭に流れた。
『……』
少しずつ、何かを思い出しかけてる。
記憶が戻ったら私、どうなっちゃうのかな。
それだけがただ不安で仕方なかった。
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エルフィール - 夢主さん……かっこいいです！とっても続きが気になりますっ！ (2015年8月27日 21時) (
レス) id: dd20ee8f18 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - ヒビヤ天使！天使天使天使天使天使天使（（殴グホ！ (2015年6月30日 16時) (レス) id: 351622247d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - おいメグミ！！イラスト集のパス変えたりしたのか！？ ちょっ…入れないんだが！！ おい、このコメ見たらひこメカ関連のとこに一度は顔出せ！！ （←見たらこのコメ消していい） (2015年2月19日 8時) (レス) id: 1de8d2a034 (このIDを非表示/違反報告)
ネオン(プロフ) - うっほぉｗｗｗｗとりまやばたぁんｗｗｗｗｗ（（殴 うぐぅっ (2015年1月17日 12時) (レス) id: 962937abfa (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - 相変わらずヒビヤが好きなのなｗ (2015年1月6日 23時) (レス) id: 23c0d5a001 (このIDを非表示/違反報告)
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