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第四十六話 ページ7

『ただいま』

そう言いながらアジトに入ると誰もいなかった。

ヒビヤ君をソファにそっと寝かすと電気をつけた。

テーブルの上に紙が一枚置いてあって、

それを読もうとしたけどなんか、日本語でかかれてない気がする。

よく見ると「モモ」という名前だけ読めた。

暗号なのだろうか、これは。

『ええと……か、の、さ、ん、が、ま、い、ご、な、の、で?
さがし……あぁ、「カノさんが迷子なので探しに行ってきます」か』

カノが迷子?

なにそれ、ちょっとあり得ない気がするんだけど。

嫌な予感が……当たらないと信じたい。

「A……?」

声がした方をみるとマリーが眠そうな目を擦っていた。

『マリー、モモちゃん達と一緒にいったんじゃ……』
「皆どこかお出かけしてるの?」
『え?』
「私、造花作ってたら寝ちゃったから」

ますます嫌な予感がするんだけど。

でも、モモちゃん達はどこにいるんだろう。

『ちょっと行ってくる!』
「わ、私も行く!」

……むしろここに残しておくほうがダメかな。

見えるとこにいてくれたら安心する。

ヒビヤ君を起こそう。

『ヒビヤ君、起きて!』
「…あと、五分……」
『殴っていい?』
「おはよう」

起きたヒビヤ君とマリーを連れてアジトから出る。

その瞬間、乾いた音が鳴り響いた。

鈍器で殴られたような痛みが腕に走る。

思わず足を止めると、腕を触った。

「A!」

マリーが私を見て小さく悲鳴を上げる。

腕にはべったりと血がついていて、

それが私のもだと理解するのにそう時間はかからなかった。

すると目の前に銃を手に持っている白衣の人がいた。

「まさか自分から出てくるなんてな」

嘲笑うかのようにそう言い放つ。

その人が手を上げると黒いスーツを着た人たちに囲まれた。

いつの間にかヒビヤ君とマリーが捕まってて、

それを見たらなんでか目の奥が熱くなる。


__アノ日ミタイニ


 
 
 
 
 
 
さあ、始めようか。
 
 
 
 
 
 
 
___GAME START

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エルフィール - 夢主さん……かっこいいです!とっても続きが気になりますっ! (2015年8月27日 21時) (レス) id: dd20ee8f18 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - ヒビヤ天使!天使天使天使天使天使天使((殴グホ! (2015年6月30日 16時) (レス) id: 351622247d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - おいメグミ!!イラスト集のパス変えたりしたのか!? ちょっ…入れないんだが!! おい、このコメ見たらひこメカ関連のとこに一度は顔出せ!! (←見たらこのコメ消していい) (2015年2月19日 8時) (レス) id: 1de8d2a034 (このIDを非表示/違反報告)
ネオン(プロフ) - うっほぉwwwwとりまやばたぁんwwwww((殴 うぐぅっ (2015年1月17日 12時) (レス) id: 962937abfa (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - 相変わらずヒビヤが好きなのなw (2015年1月6日 23時) (レス) id: 23c0d5a001 (このIDを非表示/違反報告)

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作者ホームページ:   作成日時:2014年4月20日 23時

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