第六十四話 ページ25
ここに来るのは案外簡単だった。
相手はミサキに似た子で、
茶色髪の毛に軽くウェーブがかかってた。
整った顔が歪む。
「やっときた」
『ヒビヤを離して』
「どうしよっかなあ」
ヒビヤの喉にカッターをあてる女に怒りが爆発した。
バッとヒビヤを掴んでる女の手を捻り上げた。
「きゃっ……！」
「A！」
女の顔が苦痛に歪む。
でも、その後にまた笑った。
「バカね」
その言葉と同時にヒビヤの周りに檻ができた。
他のメカクシ団のみんなも、一人ずつ檻の中に入ってた。
「あんたが私に触るたび、時間が早まるわよ」
ハッとして周りを見ると手を離した。
檻に爆弾がついてる。
時間は１５分。
「あんたが死ねば、解除されるわよ。自分で自分の頭を撃ち抜くのね」
私の足元に銃を置いて、女は消えていった。
「A？」
ヒビヤが鉄格子を握ってこっちを見る。
私は安心させるように笑いかけた。
ヒビヤの目線になって座り込むと私も鉄格子を握った。
『大丈夫』
自分の声が震えてる。
私の目的はみんなを助けること。
「A！」
鉄格子をこじ開けようとする手に血がにじむ。
ヒビヤが私の名前を呼ぶけど気にしない。
チラッと銃のほうを見た。
私の考えに気づいたのか、ミサキが目を見開いた。
「A、何を考えてるのよ！」
震える手で、銃を握った。
「やめるっす、A！」
「お願いだからやめてよ！」
みんなの言葉に私は扉のほうを見た。
『このままじゃ、誰も助からないでしょ！？』
顔をあげて怒鳴った。
みんな、驚いた顔をしてる。
思えば、みんなに対して声を荒げたのは初めて。
「Aちゃん……」
残された時間はあと１０分。
覚悟を決めよう。
血だらけの手をみてそう思った。
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エルフィール - 夢主さん……かっこいいです！とっても続きが気になりますっ！ (2015年8月27日 21時) (
レス) id: dd20ee8f18 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - ヒビヤ天使！天使天使天使天使天使天使（（殴グホ！ (2015年6月30日 16時) (レス) id: 351622247d (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - おいメグミ！！イラスト集のパス変えたりしたのか！？ ちょっ…入れないんだが！！ おい、このコメ見たらひこメカ関連のとこに一度は顔出せ！！ （←見たらこのコメ消していい） (2015年2月19日 8時) (レス) id: 1de8d2a034 (このIDを非表示/違反報告)
ネオン(プロフ) - うっほぉｗｗｗｗとりまやばたぁんｗｗｗｗｗ（（殴 うぐぅっ (2015年1月17日 12時) (レス) id: 962937abfa (このIDを非表示/違反報告)
くまこ - 相変わらずヒビヤが好きなのなｗ (2015年1月6日 23時) (レス) id: 23c0d5a001 (このIDを非表示/違反報告)
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