-お月様- ページ5
ずびずびと鼻水を啜り大粒の涙を零す少年はAに抱きつ…しがみ付いたまま離れようとしない。
ふわふわとAの腰回りで金髪が揺れ動く。
綺麗な髪。
まるでお月様がすぐそばにあるみたい。
「なんなんだ、情けない人だなぁ…よく今まで生き残れたな。ってかいい加減離れて下さい。鼻水へっぴり腰お月様。(安心してください、もう鬼は居ませんよ！貴方が斬りましたから！)」
Aは額に青筋を浮かべながら、ニコリと繕った笑顔を貼り付けぐっ！と親指を立てる。
「逆ゥ！逆だよォ！きっと思ってることと口に出てることが逆だよキミ！！ってか言い方ァ！！言い方酷いなキミ！！」
ギリギリとへばりつくその金髪を引き剥がそうとありったけの力を込めて引き離そうとするもののびくともしない。
なんなんだよこの人ォ！！
「俺の…！名前はァ……！黒幻 Aです…ッ！嫌ーーーッ！！鼻水うあああ"ッ！！！ってか勘違いしてますから！俺、ただの通りすがりですからァ！！」
「あらやだ！ごめんなさいねぇ！？俺は我妻 善逸だよぉ！A…！嘘だとしても俺を守ってくれよぉおーー〜！助けてくれよぉお！！寝てる間に勝手に鬼が死んでいってさぁあ〜？！もうやだ！怖い！！」
「……、(引)」
助けて、炭治郎さん。
貴方ならどうしますか。
金髪く…善逸と名乗ったその少年は
おいおいと嗚咽混じりに泣きながら震えている。
本当に鬼が怖いのだろう。
……なんで鬼殺隊に？？？
「……！、善逸さん！善逸さん離れて。鬼が近くに寄ってきてます。貴方がワンワンみっともなく叫ぶから。」
「やだ辛辣ぅ！！この子辛辣過ぎない？！うあああん！！俺を守ってくれよぉおAィイヤァアーーー！！！」
「……ッ！そんなんじゃあ、鬼殺隊にはなれませんよ！怖いなら木の上でも岩の影にでも隠れてて下さい！俺がなんとかします！！このままじゃあ二人とも頭からバリバリ喰われて死ぬだけですから！」
「バリバリ、、頭から…バリバリ……」
「ちょ！ちょっと！しっかり！！……ﾁｯ」
あろうことか善逸はブツン、と気を失いAにしがみ付いたまま動かなくなってしまったのだった。
「＿＿ッヒャアア！！」
「……ッ、！」
鬼は突然木陰から飛び出し噛み付こうと鋭い牙を剥きAと善逸へと飛びかかるが刀を抜き攻撃を受け流す。
この時、背後から迫り来る影が二つ。
目の前に一つ。
足元は拘束されていて使えない。
＿＿守れ、この人を！
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
