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兎と喰種 6(貴女side) ページ8

神威は優しい。

私はずっと1人だったから 神威は特別な存在で、阿伏兎も春雨のみんなも大切な人達で



だから その大切で特別な人達を私が いつか喰べてしまうんじゃないかという恐怖


そんな恐怖に押しつぶされて 神威に吐いた暴言


神威は悪くないのに


『神威は悪くないのに 私最低だ...』


自然と涙が出てきた

初めて泣いたのも神威に会った時だった


神威の優しさが私に たくさんの初めてをくれる



だから、それと同時に怖くなる


いつか 私は...


「A。」


「俺と海賊になろ^^」

「大丈夫?」


その優しい言葉を仇で返すようなことをしてしまうかもしれない。


私は神威と一緒にいちゃいけない



人しか喰べることの出来ない私は こんな温かいところにいちゃダメなんだ。



私は冷たいところに いないとダメなんだ。



だって私は




喰種だから

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作者名:花に嵐 | 作成日時:2017年5月24日 21時

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