今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:18,821 hit
小｜中｜大
兎と喰種 ２０ ページ23
俺は雅に腹を突かれた
Aの鱗赫よりも こっちの方が何倍も痛い
「団長っ！！」
走り寄ってくる阿伏兎が見える
這いつくばって涙を流しながら俺の名前を読んでいるA
「A...」
俺は彼女を守れないのかもしれない
気を失いかけたその時
ビキィッッッッーーー
静かにAの体が音を立てた
Aの体を取り囲む黒い何か
ビキキキキキッッッーーーーッッッ
大きな音を立てながら彼女の体はさっきのものとは明らかに違う体になった
無数の鱗赫が生えた背中、羽赫はさっきとはちがい 大きくなり瞳は赫いというよりも黒くなっていて、皮膚という皮膚が黒く硬くなっていた
「じょっ...嬢ちゃん...」
阿伏兎が放心状態で呟いた
あれは Aなのか...
晋助たちは驚いて言葉が出ていなかった
Aの表情は黒いものが覆っていて見えなかったけど
泣いているように見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花に嵐 | 作成日時：2017年5月24日 21時
