原作書くの、不安になる。 ページ34
「ん?あれじゃねぇか?あの階段の手すりに引っ掛かっている白いの。」
「え?」
どうやら蘭ちゃんがシャロンからもらったハンカチを見つけたようだ。ハンカチが引っ掛かっているビルのなかに新一が駆け込んでいき、私たち二人には車内に戻るように言葉をかける。まぁ、雨も酷くなってきたしね。
新一がビルに入って少しもたたないうちに蘭ちゃんはそわそわし始めた。心配になってるのかな?
「蘭ちゃん、心配?...新一のこと、追っかけてきな!」
「!! はい!」
嬉々とした声はパタンと後部座席の戸が閉まる音でかき消えた。私も二人を待つために傘を指して車外に出る。
バチバチと雨を傘で弾く音に耳を済ませながら二人を待っていると、人の気配がした。その方向に視線を向けると、そこには真っ黒な格好をした男性が。FBI一有能と名高い赤井秀一だろう。
...ん?あれ、蘭ちゃんと会ってないんかーい!しかも出会ってから一年も経たないうちにあってるから髪も長いまんまだー。
「日本人か。」
えぇ、と素直に答える。本当は蘭ちゃんが答えるのにー!
「怪しい男を見なかったか?」
「見てないです。」
とてもあなたの方が怪しい人に見えます!
そんなことを考えている等とは露ほども思っていないだろう赤井さんはそのまま少し黙り込んだ。
その時、私の愛車だけが止まっている道に一台の黒色の車が止まった。車から降りてきた男性は赤井さんと会話したあと去っていった。
雨の音で聞こえなかったが野獣、獲物、そして逃がすはずがないということだけは聞こえた。彼らが去る前に私は腕を捕まれて逃がされそうになったけど。
「とにかくここは危険だ」とかなんとかいって。
「すみません、弟とその友人が待っているので。それに、愛車もありますしね。」
手を離した彼はたった一言こちらを睨んで
「消えろ!このエリアからいますぐに!」
その後男性となにか言い合っていた様だが、雨音に消されて何をいっているかわからなかった。
しばらく車の前で待っていると、手すりと拳銃が落ちてきた。
いや、何でよ!?
上を向くと、蘭ちゃんと鉄製階段から落ちそうな銀髪がボサボサの髪の長い男性が。
あ、目があった。
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秋南(プロフ) - きりかさん» Wデート実現しましたー!まだ、内容も決まってないので、どんな風にでも変えれます!笑笑飛んできて頂けるとは光栄です!笑笑 (2017年7月2日 16時) (レス) id: ecc799dbb3 (このIDを非表示/違反報告)
きりか(プロフ) - つ、ついにWデートが実現!?嬉しいです。ありがとうございます!次からは通知が来ていたらすぐに飛んできます。 (2017年7月2日 13時) (レス) id: 6a1651b7ff (このIDを非表示/違反報告)
秋南(プロフ) - ありがとうございますぅぅうう!!涙コメントが来なかったらどうしようかと悩んでおりました!もう、是非書かせてください!別の番外編の後になりますが (2017年5月28日 16時) (レス) id: ecc799dbb3 (このIDを非表示/違反報告)
金鳥(プロフ) - 番外編ですか……、救命成功したキャラたちとの日常の出来事とかが読みたいです!気長に待っていますので、無理せず!あと、これは一つの案なので、参考までにということで。 (2017年5月28日 15時) (レス) id: ac958bece5 (このIDを非表示/違反報告)
秋南(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!ゆっくり更新となりますが、楽しみに待っていただけたら幸いです! (2017年5月20日 12時) (レス) id: ecc799dbb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秋南 | 作成日時:2017年3月5日 18時