記憶を消して！！パート2【名/探/偵/コ/ナ/ン】

１人ではなにもできない... ページ30

夕食の時間も近づいてきて、私は新しい偽名を使うことになった翠川さんとダイニングに向かった。それまでの時間は、翠川さんと仲良くなるために時間を使った。

最初は堅かった翠川さんも徐々に慣れてきた様で、前例３人と同様に翠川さんの名前も人がいないときだけは名前で呼ぶことにした。新しい偽名は桜木蓮、蓮さんです。

ダイニングにつくと、家族全員集合していた。母さんに元々食事のことは頼んであったので翠川さんの分もある。翠川さんに席を促して、私も席に着く。

「食事の前に一つだけいい？この人は桜木蓮さん。今日から私が預かることにしたから、よろしくね。」

この一言は家族を呆れさせるには十分だったようだ。唯一、母さんだけはニコニコしていたが。
いただきます、というかけ声で食事を始めた。翠川さんは新一と父さんに質問攻めにあっていた。ご愁傷様です。

食べ終わった私たちは、父さんと母さんに話したいことがあると言って、翠川さんの自室になる一室へと向かっていった。

「唯さん、一つだけして欲しいことがあるんですけど..」

今、翠川さんは電話をかけている。繋いでいる相手先は、公安の上層部。そこに電話をかけて、何をしようかというと、

「翠川です。今日、組織にNOCとバレて殺されそうになったところを(一般人に)助けてもらいました。..ハイ。なので、日色光の死亡偽装と、新しい戸籍を作って頂きたくて。..ありがとうございます。」

上層部に死の偽装等、その他もろもろを頼んだ。１人の力、特に力のない女子大生になにか出来るなんてことはないのだから。
身分証明書やパスポート等は後日この家に郵送されてくるらしい。

そういえば、夢で見たとき、降谷さんは赤井さんを大分敵対視していた。仲のよかった翠川さんが殺されたからだと思っていたけど。

「唯さん！どうしましょう、零さんが赤井さんを怨むはずなのに！」

急に泣き出しそうな顔になった私に、意味が分からない様子の翠川さん。かなりシュールだ。その考えに至った訳を話すと、彼はクスッと笑った。

「俺が殺されたと勘違いしたことで零が彼を怨んでいると思ったのか？..大丈夫だ、あいつら二人は元々仲がよくないからな。」

あ、左様でございますか。
コンコンとドアを叩く音が鳴った。

「ふたりともここにいるかしら？新ちゃん、寝室に行ったからお話ししましょ！」

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これでスコッチの名前が出終わりました！名前を考えてくださった皆様、ありがとうございました！

桜木蓮、誕生！(救出完了)→←状況説明

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