【シンタロー】名前、呼ばせてよ【カゲプロ】

Hate０４ ページ6

カノ「………シンタロー君？Aちゃんと何かあった？」

シンタロー「いや、何も………ない」

キド「………そうか？の割りには避けてないか？」

シンタロー「………別に避けてない」

カノ「えらく他人行儀だよねぇ。幼馴染みじゃないの？」

シンタロー「幼馴染み………だけど、別に仲は良く………なかったから………」

違う

ホントは、違う

仲は良かった

彼奴だって、オレの話で笑ってくれたりした

オレだって、彼奴といるのは楽しかった

ずっと一緒に、いたかった

だけど

『話しかけないで。触れないで。名前も呼ばないで！！』

昨日、言われた

一晩中考えてた

自分が一体、何を彼奴にしたのか

だけどわからなかった

オレが………オレがひきこもったのが悪かったのか？

それとも………もっと前から？

オレといること自体が嫌だった？

オレといるとき………無理………して……た？

もしかしたらそうかもしれない

彼奴は………元からオレといることが嫌だったんだ

オレが………接してくるから嫌々接してたんだな………きっと………

シンタロー「……………」

カノ「シンタロー君？」

シンタロー「？な、何だ？」

カノ「ボーッとしてたから………大丈夫？」

シンタロー「あ、あぁ大丈夫………」

ｶﾞﾁｬｯ

モモ「ただいまー！！」

「コノハ買いすぎ………」

コノハ「………おいひぃ………」

ヒビヤ「ヒヨリ………重たい………」

ヒヨリ「ただいまですー」

みんな帰ってきたのか………

このままいるのも気まずいから部屋に向かおうとしたその時

ﾄﾞﾝｯ

シンタロー「！！！」

全身の血の気が引いた

氷雨と、ぶつかってしまった

シンタロー「あ………ご、ごめんな………」

「……………((ﾌｲｯ」

気にしない様子でまたみんなの元に向かう

シンタロー「……………」

オレ『以外』の人とは、楽しそうに話す氷雨を見て、胸がしめつけられた

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