【シンタロー】名前、呼ばせてよ【カゲプロ】

Hate３０ ページ32

『世間はクリスマス一色ですなー』

シンタロー『あっそ』

『時代の波に乗っかろうぜ！！シンタロー君よ！！』

シンタロー『だりぃしクリスマスは毎年あるだろ。何でお前そんなにテンション高いんだよ』

『えー………いや、まぁね。うん』

シンタロー『………素直にプレゼント欲しいって言えよ』

『べ、別に欲しいとかこれっぽっちも思ってませんー。もう私子どもじゃないし』

シンタロー『……んじゃ、このマフラーいらねぇな』

『………え？』

シンタロー『………欲しかったんだろ？クリスマスプレゼント。ほらよ』

ポンと投げられた袋の中には黒色のシックなマフラーが

『うわぁ………シンタローさっすがわかってる！！』

シンタロー『毎年毎年この時期騒がれたら嫌でもわかるっつーの。ガキ』

『ガキじゃないもん』

シンタロー『幼なじみにプレゼントねだる時点でガキだよ。ガキ』

『と、言われると思ったから………はい！！』

シンタロー『…………は？』

『私からもクリスマスプレゼントでシンタローが欲しがってたヘッドホンを贈呈しまーす！！』

シンタロー『……ありがと///』

『………？シンタロー顔赤くない？寒いの？』

シンタロー『大丈夫だよ気にすんな』

『来年は何あげよーかなー』

シンタロー『はやっ………もう来年の話かよ』

『善は急げだよ！！シンタロー！！』

シンタロー「っ！！！！」

ご主人が身動き一つしないのでボーッとしていたら急にガバッと体を起こした

シンタロー「…………なんだ………昔の夢か………」

やたらリアルだったからビックリした

………四年前………のクリスマスかな

エネ「………ご主人………？何大丈夫ですか？」

シンタロー「………なぁエネ」

エネ「………？」

シンタロー「………このヘッドホン、さ。四年前、氷雨がクリスマスの時にくれたものなんだ」

ご主人がそう言うので私はパソコンにかかってるヘッドホンに目を向ける

確かに………かなり古いタイプなのに買い換えようとしないから疑問に思ってた

シンタロー「………嬉しくて、さ。ほら、お前よく買い換えろって言ってたけど、買い換えたくなくて。………彼奴から、貰ったものだったから、壊れるまで使いたくて」

エネ「………ご主人は何かあげたんですか？」

シンタロー「………彼奴に似合うかなって思って、黒色のマフラーあげたんだ。彼奴、黒とかそういう色好きだったから…………」

エネ「………そうなんですか」

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